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    • 2019.01.18 Friday
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    109号車 ベトナム国鉄補完計画・7 【 ドンダン線の旅 】

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      ケップ駅を出てハロン線の休止区間、ルーサ駅方面へと向かう線路と分かれた先からは急激に山岳線の様相に変わった。右へ左へとカーブして勾配を稼ぎながら列車は高度を上げ、Voi Xo 駅へ。
       








       

      坂を登りきると狭い平野の水田の中を真っ直ぐに進んで行く。左右の山はハロン湾と同じく石灰岩のなのだろうか。急峻で峰が尖った山が並んでいるが、そぼ降る雨の為に雲がかかり、高い山の頂は隠れてしまっている。
















      いくつかの駅は交換設備が死んでおり棒線化していた。そして大きな構内を持つ Dong Mo 駅に到着。構内から大きく逸れていく線があったので専用線だろうかと調べてみるとデルタ線だった。この駅で折り返す運用があるのだろう。
       








      ここから再び勾配に挑みはじめ、この線初めてのトンネルが現れた。トンネルを抜けると深い谷の上に出て、高い橋梁で谷を渡ると Bac Thuy 駅に到着。
       










       

      構内は最近整備されたようで綺麗にまとまっている。対向線にはトラック改造の巡回車らしきが停まっていた。むしろこの巡回車に乗りたい!
       




      Bac Thuy 駅を出ると右手後方に分岐して山に登っていく線が現れた。しかしながら物凄い違和感を感じる。鉄道的勾配ではない。どう足掻いても登れない斜度なのだ。これは避難線、キャッチサイディングと呼ばれる線路だろう。急勾配の長い坂道を下ってくる列車が制動力を失った場合に急勾配を設けた避難線に取り込み速度を相殺する仕組みだ。道路などでも長い急坂の傍に砂山を設えたジャンプ台のようなものを見た事がある人もいるかと思う。あれの鉄道版だ。かつては日本国内にもキャッチサイディングはいくつか存在した。奥羽本線の板谷峠の麓、庭坂駅のキャッチサイディング跡を見に行った事がある。
       




      キャッチサイディングを背に長い勾配をとトンネルが続き、Ban Thi 駅へ。
       








       

      終点まではあと1時間、残り30キロを切った。もう一息だ。

       


      108号車 ベトナム国鉄補完計画・6 【 ドンダン線の旅 】

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        午前5時に起床。今日も雨。窓の下のホームからは到着した列車から降りてきた人々が行き交う音がする。ハノイ駅舎内にあるホテルに泊まっているのだから致し方のない事もっとも列車や駅の発する騒音には慣れているので睡眠に支障はない。

        今日は中国との国境、ドンダンを目指す事にした。

        列車は6時発。身支度を整えると早々に部屋を出てハノイ駅前からタクシーに乗り込む。ドンダン行の列車は2つ北にあるザーラム駅発着。ザーラムに6時に到達できる列車は無い。ハノイ駅に泊まっていてもタクシーで移動しなければならない。


        夜明け前の市街をタクシーは疾走する。通りを覆うように生い茂った街路樹。日中は日除けとして活躍するのだが、今は街の目覚めを遅らせようとしているかのごとく闇を拡げている。碁盤の目のような市街の交差点に信号機はほとんど無い。あってもこの時間は誰も守らない。ハイビームとクラクションで自分の存在を誇示しながら進んで行く。乗り込んでいるこちらはヒヤヒヤだが、慣れたドライバーは構わず突っ込んでいく。車のライトを浮き立たせてくれる街路樹の作る闇に感謝した。

        タクシーはホン河を渡り、ここを入って行くのか?という狭い通りに折れてザーラム駅へ。街は未だ暗く、駅舎内の明かりが眩しい。
         






         

        切符を購入してホームに出る。母屋側には中国の南寧とを結ぶ国際列車が停車していた。少し前に到着したのだろう。中国の車両で構成された標準軌の列車は3線軌条区間の南端となるこの駅の発着となる。
         








        ドンダン行の列車は母屋から一番遠いホームに停車していた。機関車を先頭に座席車4両のモノクラス編成。機関車は前後機関車で客車を挟む「プッシュプル編成」を組むために製造されるも破綻したといわれる流線型機関車D8E型。2両セットの片割れ。もう1両が存在するはずである。ハノイ駅の北側で単機で退行運転をしているのを何度か見かけ、いつか牽引列車に乗ってみたいと思っていた機関車なのだが、ここで運用に就いていたようだ。単端運転台ゆえ、終端では機関車の方向転換が必要になる。ドンダンにはターンテーブルがあるのだろうか。その答は帰国後しばらくしてから判明することになる。
         




         

        最後尾の車両の座席をあてがわれた。昨日のハロン線に引き続き木製の座席。これから5時間半ほど乗って、同じ時間をかけて戻ってくる。都合11時間この座席に座ることになる。我ながらどうかしていると思うも意外と乗り切れるものだ。この車両には他に乗客は乗ってこないまま発車した。
         




         

        昨夜降り立ったイェンヴィエン駅は明るいとこんな感じ。そしていかに構内のはずれで降ろされたのかがわかったりもした。
         


         

        昨夜、暗闇の中進んできた線路を戻っていく。日本では箱根登山鉄道などで3線軌条を見る事が出来るが、やはり見慣れない軌道に違和感と興奮を覚える。なかでも転轍機は複雑で美しくも感じる。実務面で言えば清掃や塗油などのメンテナンスが大変だろうなとか、1基あたりトングレールが3本、クロス部も3つと増えるので導入コストも高いのだろうなどと考えてしまう。


         






         

        車内に売りに来たパンで朝食。バゲット2本とコンデンスミルク!バターやマーガリンではなくコンデンスミルクだった。ところ変わればである。他に何も売りに来なかったので仕方なくモソモソ食べる。
         








         

        右手からハロン線が近づいてきてケップ駅に到着。構内の端には操重車が停まっていた。日本では希少車ゆえに見る機会が少なく、そしていまや現役車両が無い操重車だが、マレーシアのトゥンパでも見かけたし海外で見る機会が多いようだ。ちなみに現役時代の橋桁架設用の「ソ300」を間近で見たことがある。自分が出区点検していた隣接線に留置されていたので、じっくり観察したのだ。

         






         

        ケップ駅を出ると左側に草生した線路が並走する。ハロン線の休止区間、ルーサまで続く線路だ。しばらく並走したのちハロン線は左に反れて行った。直後にその方向からドンダン方に合流する築堤が見えてきた。線路は敷設されていないが連絡線用の築堤だろう。実在したものか未成のものか判断はつかないが、こうした連絡線とそれにより構成されるデルタ部が好きだ。線路に囲まれた土地を見るとワクワクしてしまう。
         
















         

        ここからは曲線と勾配が続くようになり、様相が山岳線へと変化した。ドンダン線の見どころはここからのようだ。

         


        107号車 ベトナム国鉄補完計画・5 【 ハロン線の旅 】

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          立派な駅舎だけれども駅の機能は供用開始前のハロン駅。切符は車内で車掌さんから購入。車掌さんは女性だった。
           


           

          ハロン駅を出た列車は坦々と走る。特にこれといった景色も無い。各駅ではハロン駅で仕入れた商品を持った皆さんが降りてゆく。旅客列車は1日1往復だけ。貨物列車の運転本数は定かではないけれども、運行頻度が少なく列車交換の為の機能が不要になった駅は棒線化しているようで、副本線だったらしき線路が朽ちている。構内のはずれの線路は畑と化していた。
           








           

          ウオン・ビー・シー駅手前で石炭輸送の専用線と平面クロス。ハロンまでのバスで交差した線路だ。よく見ると路盤が黒い。貨車からこぼれ落ちた石炭の粉などで煤けているのだろう。
           






           

          途中のイェン・ヅウォン駅で編成の前に貨物を併結。ここからは客貨混合列車となる。混合列車に乗るのは初めてかもしれない。
           






           

          マオ・ケー駅はハロン線の中間くらいに位置する駅。構内は石炭くずが落ちており、地図で確認すると駅の北側に炭鉱があるようだ。駅の南北に向かう専用線があり、北側の炭鉱から構内へ石炭を運び込み、鉄道ではなく船で出荷する分は南側の線で河岸に運んでいるようだ。この駅は人の乗降が多く活気があった。
           








          景色は単調、のどかな田舎駅が続く。それでも駅に着くたびに人々の暮らしが垣間見えて楽しい。列車が着くと駅員さんが出てきて合図旗で停止現示を掲げて乗降。出発指示合図を出して列車は発車していく。駅が駅として機能している感じにワクワクしてしまう。
           

















           

          道路との併用橋があり、列車走行時はもちろん通行止。遮断機で閉鎖されていた。
           










           

          夜目が効かなくなるころ列車はドンダン線と接続するケップ駅に到着した。
          ハロン線はこの先クゥアンチュウ線のルーサ駅まで続くのだが現在は休止路線。残念ながら乗ることはできない。

          真っ暗闇のケップ駅では入換作業が行われ、途中から併結してきた貨物車両が切り離され、機関車がハノイ方に付け替えらえた。この間、駅舎を見物しに行ったが旅客は誰も居ない。そして列車は自分一人の貸切状態となった。光量の乏しい電灯が寂しさを加速させる。列車は向きを変えてハノイへと走りはじめた。

           








           

          途中駅で数人が乗り降りするも定期客ではなさそうだ。窓外は雨。吹き込む隙間風が寒くて身体を縮こめて終点に着くのを待った。

          終点のイェンヴィエン駅ではホームも無い構内の端に停車。暗いなか足下を確認しながら駅舎へと向かう。
           






           

          駅前からはタクシーでハノイの街中に戻る。夕食はいつものビーフシチュー屋へ。香草の効いた独自に進化を遂げたビーフシチュー。初めて食べた時に衝撃を覚え、それがシチューだと気付いた時には更に驚いた。これを食べたくてまたハノイに来ちゃうんだろうなぁと思いながら味わっていたのだが、また来ちゃった今年の2月は店が閉じていた。ベトナム正月明けだったので、店が正月休みであったことを期待したい。
           





          こうして2線区の乗車は終了。ハロン線はハノイ方の発刻が早朝すぎるため、このルートでの攻略が無難と思われる。調べていくなかで見つけた先達の辿ったルートなのだが、バスの乗り方なども詳しく感謝している。

          鉄道旅をする人の一助になればとも思いながらこのブログを書いていたりするのだが、少しばかり何方かの参考になれれば幸いである。


           


          106号車 ベトナム国鉄補完計画・4 【 ハロン駅・お目当ての車両に 】

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            列車がやってきた。1日1往復の列車。ハノイのイェンヴィエン駅を早朝に発った列車はここで折り返して帰ってゆく。
             






             

            列車が停車する前からホーム上は活気づき、窓からドカドカと荷が投げ降ろされる。そうしてあっという間に市場が出来あがった。
             






             

            列車に乗ってやって来た行商人とホームで待ち構えていた商人の商売が始まった。この列車は商人たちの為に走っていると言っても過言ではない列車だった。沿線から売り物を持って乗り込んできた人々と駅で待ち構えていた人々、海の物と山の物、相互の仕入れが行なわれているのだ。
             















             

            列車の編成を見ると4両の編成のうちハロン寄り2両は荷物車、ハノイ寄り1両も荷物車か職員車のようで、オープンデッキの旧型客車の座席が取り払われていた。野菜くずなどが散らばる荷物車内。ここまで来る間に売り物の仕分けや選別がなされていたのだろう。復路は同じく買い込んだ商品がここで仕分けされ、それぞれの最寄り駅に帰って行くのだ。
             


             

            4両編成のうち唯一の旅客車に乗り込むとガラガラ。ここから乗り込む「乗客」は自分を合わせても数人くらいで、あとは荷物室に乗る「定期」の皆さんのようだ。ホーム上の市場が活況を呈すなか、機関車は淡々と機回しを行い次の発車に備えていた。
             








             

            ハロン線について触れておこう。ハロンと聞きハロン湾を思い浮かべることでしょう。石灰質の大地が侵食で削り取られ、背の高い島が点在する言わずと知れた奇景群である。そのハロンの地名を冠したハロン線だが、海からは随分と内陸で終点となってしまっている。線路は港湾地区まで伸びているのだが、旅客運転はここまで。

            この路線は製鉄所への貨物輸送の為に中国の支援によって建設されたもので、ベトナム国鉄の1m軌間ではなく1435mmの標準軌が採用されているのが特徴。この標準軌が敷設・併設されている区間を見ていくと中国の思惑も見え隠れしている気がする。国境のドンダンまで繋がっているのだ。今でこそ両国間の関係は冷え込んでいるが、国外港を得る為に蜜月時代に敷設されたものだろうと勘繰るのは間違いなのだろうか。

            再整備されたハロン駅構内は3線軌条が組まれていたので、ゆくゆくはメーターゲージの在来車が直通できるように全線改修されていくのだろう。

            さて、標準軌で建設したものだからベトナム国鉄の在来車両は直通できない。なので専用車両が必要になってくる。そのために中国から譲渡されてきた車両にこれからハノイまで乗車する。実はこれに乗りたくてやってきたのだ。
             






             

            この車両、経緯が奮っている。なんと戦前の日本の車両。日本の客車で標準軌、中国から譲渡されてきたと聞けば気づいた人もいるのではないだろうか。
            そうなのだ。
            出自は満鉄、南満州鉄道の車両なのだそうだ。それが編成内唯一の旅客車の「B41001」なのだ。
             

            無論当時の面影は外骨格だけで、消耗部品は更新を受けているだろうとの由。それでも1940年代に南京で製造されたとされる車両に乗る事ができるなんて感慨深い。

            列車は概ね定刻に、行商人の皆さんと紛れ込んだ一人の日本人を乗せてハロン駅を発車した。

             


             


            105号車 ベトナム国鉄補完計画・3 【 バイン・ダー・クアを食べてハロン駅へ 】

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              雨のハイフォン。

              「雨の」なんて叙情的なものではない。土砂降りだ。かといって立ち止まっている暇はない。傘をさして目的の場所を探してずんずん進む。

              まずはバイン・ダー・クアの屋台を探す。ハイフォン名物の麺だという。

               






               

              生きたニワトリや鳩、雷魚や蛙まで売られている市場を抜けて公園通りに出る。その大通りの教会の前に目的の屋台を発見した。歩道いっぱいにビニールシートで屋根をかけたそれを屋台と呼んでよいものか、むしろ店ではないかとの疑念がよぎるのだが、その歩道に置かれた風呂椅子に腰掛け注文をする。
               






              出てきたバイン・ダー・クアなる麺がこれ。
               


               

              蟹出汁のスープに砂糖キビを練り込んだ茶色い米粉麺。茹で海老と色々な薩摩揚げが乗っている。この薩摩揚げが濃厚な味で美味しい。しかし何処かで食べた記憶がある。前回のベトナム縦断の際にハノイの街角の屋台で食べたのを思い出した。

              しかしここのは薩摩揚げの美味しさが際立っている。わざわざ探して食べた甲斐があったというものだ。
               






               

              腹もくちたところで次なる目的地に向かうためにラックロンバスターミナルへ。様々なバスが入り乱れるバスターミナル。どれに乗ればよいのかわからないが、ホンガイに向かうバスに乗って途中下車すればよい事は調べてある。長丁場に備えてトイレに寄って出てきたところでドライバーに声をかけられた。バイチャイで降りたい旨を伝えると乗れという。
               






               

              乗り込んで気付いたのは、このバスはターミナルの奥に停まっている1台である。ターミナルの出口付近からは順繰りにバスが発車していっている。この手の乗り合いバスは個人経営で、ある程度乗客が集まらないと発車しない。見事にドライバーに捕まり乗り込んだこのバスは一体いつになったら発車するのだろうかと空を仰ぎたくなった。

              しばらくしてバスは動き出したが、牛歩のようにノロノロと進む。ターミナルから出るまでが一苦労。そのあとも名残惜しげにノロノロと走りながら助手が並走し、路上にいる人々に声をかけている。街道に出てもノロノロ。時間はジリジリと過ぎてゆく。果たしてハロン駅に着けるのだろうか。ノロノロ運転は市街を抜けるまで続いた。
               




               

              道端の食堂の前でドラム缶でできた炉の上でグルグル回る犬の丸焼きを見かけ、驚愕したころにバスは速度を上げ始め、心臓に悪いので前方を見てはならないという運転に。もうやめてくれという追い越しを繰り返しながら要所要所で乗降があり、そのうちハロン湾独特の石灰岩の山の間を走るようになる。目的地は近い。
              途中で線路を横断。軌間が狭いので、ハロン線と平面クロスする石炭輸送の専用線のようだ。

               


              再び線路を横断。こちらは軌間が広いのでハロン線だ。そのうち線路と並走するようになり、遂にハロン駅に向かう列車が見えてしまった。
               








               

              あれより早く着いてもらわねば迎え打ちができない…。バスはあっという間に列車を追い抜いた。列車は順調に鈍足なので焦る必要はなさそうだけれども、気だけは焦る。

              並走する線路を気にしながら車窓を眺めていると左手にハロン駅が見えてきた。ハロン駅の少し先のバイチャイバスターミナルで降りると伝えたのだけれど通過しそうになったので声をかけて停めてもらう。「ここはホンガイじゃないぞ?」やはり降りる場所を忘れられていた…。
               










               

              駅に向かって歩く。街道から少し入ったところに駅はあるのだが、周りは空き地なのでピカピカで立派な駅舎がよく見える。事前に調べたところによると新駅舎建設に伴い、駅自体が移転しているので空き地の中、周辺開発はこれからなのだろう。
               






               

              たどり着いたハロン駅。新築の駅舎は供用開始前で立ち入ることはできなかった。設備の誂えはまだのようで中はがらんどう。信号所と執務室だけが機能していた。人々は駅舎左手の通用口から出入りしていた。そこには青空市場ができており人で溢れていた。
               



               

              青空市場が広がり、人で溢れてはいるのだけれども人の動きが無い。空き地の中に建つ駅。周辺からここに買い物にやってくる人の気配もない。

              これはどういうことなのか…。それは列車が到着すると合点がいくことになる。


               


              104号車 ベトナム国鉄補完計画・2 【 ハイフォン線に乗る 】

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                初日はハイフォン線から巡ることにした。早朝5時に起床。外は寒く霧がかっている。窓の外のホームには南からやってきた列車がいるのだろう賑やかだ。
                これから乗り込むハイフォン行、HP1列車は6:00ハノイB駅発。ホテルを出てハノイB駅に向かう。
                 


                ​広い敷地を持つハノイ駅。5面9線ほどで構内が構成され、宿泊しているホテルが同じ建物に含まれる東側にある母屋がハノイA駅。こちらはサイゴン方面、​南下する列車の扱いを行っている。ハノイB駅は構内の北西に位置する駅舎で北に向かう列車の扱いを行っている。方面別に駅舎を違えているようだ。本屋口と北口といった住み分けだろうか。かつての東京駅と上野駅の関係のように帰省ラッシュ時の構内の混雑を分けるためのものなのかもしれない。構内北側の通路を使えばA・B両駅どちらに行くこともできる。
                が、構内を抜けずに外を回り、北側の踏切を渡ってハノイB駅へ向かう。ちゃんとB駅舎正面から入りたかったからだ。夜明け前のB駅。人はそれほど多くない。B駅が忙しいのはこの時間のみ。市街地の混雑緩和の為だろう、日中帯の北方面の列車は隣のロンビエン駅での折り返しとなりハノイB駅には入ってこないのだ。

                 

                 

                 


                 

                 
                HP1ハイフォン行の乗車券を購入。ソフトシートを選択。70,000ドン≒350円くらいだろうか。構内に出て驚いた。ハノイ駅にホームが出来ていたのだ。1年前に訪れた時にはホームは無かった。屋根付きの高いホームが整備され、跨線橋まである。低いホーム(といっても敷石があるだけで地べた)からの乗り降りはステップを数段登らねばならず、大きな荷物を持っている人や老人の乗降は大変だ。そしてバイク天国(もしくは地獄)状態のベトナム。荷物車にバイクを乗せる人が多く、板を渡しての乗降に時間がかかり、列車の遅れの理由はこれではないかと疑っていたのだが、どうやらそれに気が付いたのかもしれない。もしくは車両の下を潜って通り抜けて失敗する人対策かもしれない。が、安全対策と定時性確保に注力しだしたのは良いことだ。国民の平均年齢の低いベトナム。成長の余力は大きく鉄道需要の将来性は大きい。マニア的な視点からは近代化してしまうのは寂しいが、鉄道として生きながらえるためにはどんどん進化してほしい。

                 

                 

                 
                8番線に停まるHP1。
                編成は、機・荷・職・ロザ・ロザ・ハザ・ロザ・ハザ・ハザ・ハザ
                客車は機関車寄りから1号車となる。
                列車は定刻に発車。踏切が続くだけでなく線路内を路地として人が歩いている市街地を汽笛を鳴らしまくりながら抜けていく。ロンビエン駅に停まり紅(ホン)河を渡るころには夜も明け、ザーラム駅に到着。構内には中国の南寧から来た国際列車が停まっていた。

                 

                 

                 
                この南寧行の国際列車はザーラム発着で毎日運行しているようだ。ようだというのは確証がないからだけでなく、乗る際には各自が調べる楽しみを残しておく意味でもある。
                ザーラム発着なのは線路の幅が違うので入ってこれないからだ。ザーラム以北がメーターゲージと標準軌の3線軌条。ゆえに国際列車のMR1とMR2は中国の車両で運用されていることがわかる。
                上に載せた時刻表で各自研究頂きたいのだが、水曜日と週末にはM1とM2というハノイと北京を結ぶ列車もあるようだ。ハノイ発着ということはメーターゲージの車両という事になる。なので車両は直通ではなく国境のドンダンで乗り換えとなるそうだ。
                乗り込んだソフトシート車は座席が柔らかくエアコンも効いて快適なのだが、窓が開かないのが難点。写真は窓越しに撮ることになるので写りがよくない。自ずとカメラを取り出さなくなる。
                 

                 

                 
                車両の隅に車両係用のデスクがある。車両の責任者で各車両の手動ドアの扱いを行ったり車内販売員に転じたりと忙しく動いている。もしくはどこかでサボっているのかもしれない。今いないのは車内販売に出かけているのだろう。
                そうしてしばらくすると車内販売がやってきた。何を売っているのかわからないけれども食べ物である事は間違いないようなので注文。25,000ドン≒125円。
                 





                台湾の肉圓(バーワン)に似たものだ。ホカホカのデンプン質で挽肉を包んだもの。それにハムが添えられていた。なかなか美味しいのでもう一つ食べたかったのだが再び売りに来ることはなかった。心残りである。心残りを解消しに来たのにまたしてもだ。次に来る時には最初から2個注文するつもりだ。(先週実行済)
                 
                ​終点のハイフォンに着く手前から雨が降り出した。結構な豪雨である。スコールだろうとこの時は思っていたのだが、この先は毎日ずっと雨。気温も低く日本を出た時の服装のまま過ごしたほどだ。雨季から乾季への移り変わりの時期で日本の秋の長雨と同じ状況の時に来てしまった模様。飛行機が空いていたのも合点がいく。シーズンを見誤ったのだ。前回は暑すぎて今回は寒い。ベトナムさんは手強いですな。

                 

                 








                土砂降りのなか2時間ほどでハイフォン駅に到着。駅舎はフランス植民地時代に造られたものだと見るだけでわかる造形だ。

                さてどうしたものか。なんて、ゆっくりしている暇はない。今日の行程は折り返してハノイに戻るのではないのだ。まずは街へ出て「あれ」を食べて、あそこへ行って次の乗り物で先に進まねばならないのだ。


                 



                雨が止む気配は無い。止むのを待つ余裕も無い。
                ひとまず「あれ」が食べられる屋台を求めて駅をあとにしたのだった。



                 

                103号車 ベトナム国鉄補完計画・1 【 ハノイが恋しくて 】

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                  ハノイが恋しい。そう思い始めたのは転勤後しばらく経ち、仕事が落ち着いてきた頃の事。

                  ベトナムの統一鉄道をサイゴン駅からハノイ駅まで北上してから1年が経過していた。

                  なぜ恋しいのがハノイなのか。
                  それは思い残しがあるからだ。

                  ハノイから北に向かう路線が幾つもある。それらの日中の起点となるロンビエン駅までは行った。しかしそこから先には進まなかった。あまりにも暑かったのだ。すでに暑さに負けて疲れていた。心が折れるくらいならと断念していた。いつか乗りに来るのだ。次の楽しみにとっておくのだ。そう自分に言い聞かせて納得していた。

                  その思いが頭をもたげてきた。

                  ならば行けばいい。
                  呼ばれているのだ。

                  ウェブで航空券を調べてみた。ベトナム航空が羽田〜ハノイ線を就航させたとの事でキャンペーン価格で売り出していた。勤務を手繰り11月に予定が取れそうだった。勤務作成担当の先輩に相談して皆と競合しない日を割り出して、旅に出る日を確定すると、いつもの旅行代理店にチケットの手配をお願いした。数時間後には40,250円のハノイ往復チケットを確保していた。

                  動き出したら早いもので、ベトナム国鉄のホームページから時刻表を落としてルートを策定。今回はハノイ起点で各路線を往復して戻ってくる旅になる。駅に近いホテルが望ましい。そういえばハノイA駅の庁舎の中にホテルがあった。そのホテルを連泊で押さえた。早朝に出て夕刻に戻る毎日なので洗濯の暇もない。なので毎日分の着替えを詰めたトランクをホテルに転がしておけばよい。準備期間こそが旅の醍醐味でもあるのにトントン拍子で進めてしまう自分を少し腹立たしく思ってしまう。まぁ基本さえ押さえておけば後は出たとこ勝負。どうにかなるし、なってきた。あとはあまり練りこまずに旅立つ日を待つことにした。

                  2014年11月某日。午後のフライトで羽田を経つ。ベトナム航空のエアバスはまさかのモニター無し。出がけに文庫本を買ってきて正解だった。機内はどうしたものかと不安になるほど空席が目立つ。オフシーズンはこんなものなのだろう。チェックイン時に隣に人が来ない席をもらっていたので3人掛けを一人で占拠して快適に過ごす。

                   





                  ノイバイ空港に着いて20,000円を両替すると3,560,000ドンになった。これからちょっとおかしな単位のお金を扱う毎日になるので、釣銭などを間違えないように気を引き締めなければならないと思う。SIMを購入してipadに挿してからエアポートミニバスに乗り込む。目的地を告げると倍値になるとは聞いていたが、その通りとなるも200円が400円になるだけの事。終点の航空会社のオフィス前から歩くことを考えれば、プラス200円でホテル前まで着けてくれるなら問題ない。
                   

                  こうして深夜のハノイA駅に無事に到着。宿に荷を解いて屋台にフォーを食べに行き、早めに床に就いたのでした。

                   

                  91号車 統一鉄道を北上せよ・13 終 【 ハノイ探訪・5 そして帰国 】

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                    イエンバイ行をロンビエン橋の上で見送り、駅に戻ってきた。改めてロンビエン駅構内を探索。
                    橋の西詰にあるロンビエン駅は橋への築堤の上にある。ホームは無いが整地された部分がホームの部分だ。

                     









                    駅舎の正面は橋に向いて建っている。駅舎の裏手側にも入口があり、それが今回駅を訪れた際に利用した入口。線路を渡ると階段があり、降りると鉄橋の真下へと出ることが出来る。3方向から駅に辿り着けるようになっていた。日中の北方面の列車のハノイの玄関口となる駅なのだが小ぢんまりとしている。

                    ぶらついているうちに駅内が混みはじめた。クァンチュウ線へのQT91列車の乗客が集まってきたようだ。この路線の列車はクァンチュウ起点でハノイへ1往復する運用。朝に地方から商品を乗せてハノイの市場に向かい、昼過ぎの列車に市場で仕入れたものを乗せて夕刻に地方に帰るという行商運用になっている。乗りつぶし殺しの運用なのだが、いずれ乗ってしまうのでその話は後日。

                     
                     





                    ホーム上に荷が積まれはじめた頃、列車がやってきた。前後に機関車が付いた4両編成の客車列車。オープンデッキの客車が組み込まれている事に驚いた。いったいいつから使っている車両だろうか。前後の車両がオープンデッキの客車だが座席が無く荷物車になっていた。中2両の普通客車が旅客用。後位側の機関車はロンビエンでの折り返しのための牽引機で、次のザーラム駅で解放となるのだろう。
                     







                    14時35分発のQT91列車を見送り、来た道を宿に戻る。

                    荷物のパッキングをしているうちに夕刻。ベトナム最後の夜。何を食べようか。結局は宿のそばの店のあのシチューを食べ、翌朝に備えて早めに就寝。

                    翌朝は早めに起きてハノイB駅を発つ北方面の列車を見に行く。踏切を列車が下っていくのが見えた。今朝着いた夜行列車がザーラムへ回送で戻っていくところのようだ。

                     

                    踏切でハイフォン行のHP1列車を撮影。
                     



                    続いてラオカイ行のLC3列車を撮影。
                     





                    朝の列車撮影はこれでおしまい。宿に戻りがてら朝食を摂ることにした。粥の店があったので食べてみた。
                     

                    これがなかなかのハズレ。そこそこ人が入っていたので食べてみたのだが、出てきたものは臓物の粥。臓物をしっかりと処理はしない方針のようで、苦味が強くて途中でギブアップした。ある意味目が覚めたが、ベトナム最後の食事としては残念だ。
                     

                    なので口直しにフォーを。
                     

                    こうしてベトナム縦断の旅は終了。

                    サイゴン〜ファンティエット    185×2
                    サイゴン〜クイニョン       640
                    ヂウチ〜ハノイ         1096
                    合計              2106キロ

                    延べ2106キロほど乗車して今回の旅は終了。タクシーでノイバイ空港へ。

                     

                     

                    飛行機は少し遅れて離陸。横に座っていた青年は初めて飛行機に乗るようで、落ち着かなさと優越感とが、綯交ぜになった様子で過ごしていた。肘掛けからこちらに飛び出した肘が腹立たしかったが、お大臣気分に浸っているのだろうと笑ってゆるしていた。そんな彼だったが、着陸と同時にエチケット袋を抱えた。あと少しの辛抱でクリアだったのに残念だったね。そっと手持ちのミントガムをひとつ差し上げた。そうしてあたりを見渡すと随分な人数がエチケット袋を抱えている。これは国民性なのかもしれない(嘘)

                    少しばかり遅れて到着。いつものように成田エクスプレスだかスカイライナーだかに乗り込むのだが、座席の数が多いように感じた。

                     

                    終点の地下ホームに到着。どうやらここは東京駅でも上野駅でもないようなので駅前の宿にでも泊まらざるを得ない。駅の外に出て安めの宿がありそうな南西方向に進むと謎のホームとキハ07のようなものが停まっている。
                     



                    その先に進むと、大旅社とも大旅館とも書かれたビッグなボロ屋を発見。建物全てが旅館だと思ったら3階と5階と6階にフロントがあるようだ。他の階はどうなっているのだろうか。いい感じの夕焼けに背中を押されてここに泊まろうと決めた。
                     

                     





                     
                    乗り込んだエレベーター。今回は3階を押してみた。フロントにて1泊780元だという。表の垂れ幕には500元、エレベーター前の看板には600元と書いてあったのに。新手のタケノコ剥ぎではないか。などと思いながら宿泊を申し込む。
                     

                    長い廊下を奥へ奥へと通される。表から見た建物にこんなに奥行きはなかったはずだ。迷宮に迷い込んだ気分だ。通された部屋はザ・ボロ宿。バスタブはあるものの底にガムテープが貼ってある。湯船に浸かることは難しそうだ。シャワーを浴びるときにも、ガムテープを踏んだら抜けるんじゃないかと気が気じゃなかった。そのボロさを紹介しようにも写真を撮っていなかった。あまりのボロさに圧倒されて撮るのを忘れてしまっていたのかもしれない。バスタブで思い出したが、かつてインドのムンバイで泊まったホテルは、古くなってきたバスタブを綺麗にしようと、バスタブにペンキを塗るという暴挙を行っており、当然バスタブの素材にペンキが馴染むはずも無く、ペンキがボロボロと剥がれてカオスな状態になっていたのを思い出した。

                    そんなボロ宿に荷を置いて夕食へ。

                     

                    松江南京駅の近くにある、富覇王猪脚という豚足の美味しい店が気になっていたので行ってみる。人気店だけあって大変な混雑。よく考えると自分は豚足が苦手だったということを思い出してやめにした。まぁ食わず嫌いなんだけれどもね。なので士林夜市に移動して夕食。大腸包小腸という御飯を詰めたソーセージに漬物とキュウリとソーセージを挟んだ、米のホットドッグを食べたのだけれど、これも写真を撮っていないことから察して頂きたい。

                    翌朝。朝食がてら宿の周りを散策。宿の外観を見ていると、隣の建物と渡り廊下でつながっていた事が判明。奥行きの理由がこれだった。そして自分の泊まっている部屋はどこだろうかと探してみると、窓が割れていたり無かったりする部屋が幾つかあることにも気付いた。自分にあてがわれた部屋の隣室の内部は廃墟と化している可能性がある。大らか過ぎるにもほどがある。

                     





                    こうして台北で一泊して本当の帰路へついたのでした。

                    初めてのベトナム。食べ物は美味しくて宿も高くはない。これはまた来たくなるなぁ。そんな思いを達成したのは1年半後。ハノイ以北の残りの路線の走破を果たしたのですが…。その顛末については、また後日。




                    次回からは最新の旅行について書こうと思っていたのですが、廃止が噂されて久しい、台湾の最後の現役サトウキビ列車について綴っていこうと思います。サトウキビ列車が走るのは収穫期の12月初旬から3月初旬。今年が、来年が、再来年が最後かもしれない。もしかしたら今年はもう走らないのかも知れない。そんなサトウキビ列車を見に行った顛末をお楽しみに!

                    90号車 統一鉄道を北上せよ・12 【 ハノイ探訪・4 】

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                      午後からはロンビエン駅に向かうことにした。北方面に向かうハノイB駅に列車が発着するのは早朝と夜間のみ。日中はひとつ北側に位置するロンビエン駅で折り返し運転を行っている。【※土日は日中にハノイ駅まで乗り入れる列車があるので注意】

                      暑くて列車に乗りに行く気力は無い。しかれども、どんな列車が走っているのか見てみたい。そしてロンビエン橋も見てみたい。なのでとりあえず線路沿いにロンビエン駅を目指すことにした。

                       

                      昨夜行った築堤の始まりの場所から線路を離れて下の道へ。旧市街の外縁部、線路沿いの通りは「フゥンフン通り」というらしい。そのフゥンフン通りに立って線路を望むとこんな感じ。
                       
                       



                      駐車場に停まる車の後ろの石垣の上が線路になっている。線路の向こうに見えている建物群には、線路からしかアクセスできない。毎日のように線路に触れていたいようなマニア向けの物件である。宝くじが当たったらこの辺の物件を買って安宿を経営したいものだ。売りは勿論レールサイドホテル。毎朝列車のけたたましい警笛で早起きできるアメージングなサプライズ付だ。

                      そんなことを考えながら少しずつ勾配を稼いでいく線路を横目に、じりじりと照りつける日差しにめげそうになりながら歩みを進める。

                       

                       

                      カフェの前に見覚えのあるバイクを発見。現在のベトナムはスクーターが主流になりつつあり、バイクもカブ然としたカブではなく、流線型のライト周りのカブベースのホンダ・ドリームが多い。丸目のカブはあまり見かけないのだ。そんな中、丸目のカブ、我が愛車のリトルカブを発見したのだ。

                      日本国内向けにしか発売していないはずのリトルカブ。カブとリトルカブの違いはタイヤのサイズとハンドル周りの造形にある。細かなことを言い出すとキリが無いのだが、女性向けに作られたシャーリーというバイクの廃盤に伴い生産開始となったリトルカブは、足つきをよくするためにカブが17インチのタイヤを履いているのに対して14インチの小径タイヤとなり、ハンドル周りがウインカーがカウル一体式になっている。パッと見はこれで判断できるのだ。

                      丸目に気付き、ウインカーからリトルカブと判断。ベトナムでも売っているのかと興味を持って近づいていくと何かがおかしい。

                       









                      コピー品だ。リトルカブのコピーだ。テールライトの形状から、タイのタイガー社が作っているカブのコピーに近い。しかし日本語で書かれた注意書きのステッカーなど日本製のように見せる細工があって、より悪質な感じである。本来はスチールであるべき部分がプラ化されていたり、エンジンに刻印が無いなど見る人が見ればコピーだとすぐにわかってしまうのだが、なんとも複雑な気持ちである。

                      築堤が右カーブに差し掛かるあたりのフゥンフン通り。アレの丸焼きを扱っている店が軒を連ねるエリアが…。確実に見たいのならば、もしくは食べたいのならばこの辺りに来ると良いのでしょう。

                       



                      そのカーブが終わるとフゥンフン通りが終了。線路脇の道は路地になってしまう。路地を進んでいくと食器や台所雑貨を扱う問屋街になっていく。その問屋街を線路から着かず離れず歩いていればロンビエン駅へのアプローチに辿り着くことが出来る。
                       





                      ロンビエン駅の母屋はロンビエン橋の南西側に建っている。正面の入口は橋を向いているのだが、今回は市場側のアプローチを見つけることが出来たので、裏手にあたるそこから入っていった。ホームにはイエンバイ行のYB1列車が停車中。人々は乗り込んだ後のようで構内は静かだ。まもなく発車なのでロンビエン橋に進んで列車の発車を待ち構える。
                       







                       
                      鉄道橋の左右に道路が設けられたロンビエン橋。特徴的なトラス構造の橋で、フランス統治時代の建造でエッフェル塔の設計者の手によるものだとの説もあるそうだ。現在は下流に新しい橋が架けられバイクまでしか渡れない。

                      次の列車までは1時間半。渡ろうかとも思ったけれど、暑さで発狂しそうなので駅に戻ることにした。

                      先ほどタイ・ラオス・台湾と3ヶ国を巡る旅から帰ってきました。その話はベトナム縦断記の後で…。

                       

                      89号車 統一鉄道を北上せよ・11 【 ハノイ探訪・3 】

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                        ハノイ2日目。けたたましく鳴るクラクションで目を覚ます。車のクラクションにしては野太いなと感じていたが、その音の動きから列車のタイフォンだと気付く。ハノイB駅に出入りする列車が住宅密集地を抜ける際に鳴らしているのだ。早く起きてハノイB駅から北上する列車に乗る、または撮影に行こうと寝る前までは考えていたのだが、起きる体力が残っておらず、頭の上を動いていくタイフォンを聞くことになったのだった。

                        B駅からの列車は撮れないが北上してくる南からの列車は撮れるではないか。そう考え、もぞもぞと起きて南側の踏切に向かう。北上してくる列車たちは足が長いので定時で来るはずが無い。8時に踏切に着くも列車はやってこない。ジリジリ暑さが増してくる中、40分後に踏切警手の女性が遮断を開始。しばらくして「つげ義春」の漫画のように家並みの中から列車が出てきた。その姿はシュールでありワクワクしてしまう。

                         







                        続いてハノイ9時発のSE5列車が下ってくるので、住宅街の中に進んで待ち構える。すると後からやってきたカメラを持った欧米系の人が前に立ってしまう。こちらは広角で待ち構えているので景色から消すことが出来ない。撮り鉄の中坊ならば罵声大会を開始してしまう状況だが大人なので我慢。そんな残念な彼が写りこんでしまった写真と動画がこちらである。
                         







                        残念な写真になってしまったのでもう一本待つことにする。が、この後は上り列車しかないので時間が読めない。次の列車が上ってくる時間を教えてもらおうと踏切警手の番小屋に行って声をかけてみた。身分を明かすと話が弾み、根掘り葉掘りの質問攻めにあってしまう。朝飯を食べてくるからと辞して裏手の路地へ。
                         




                         
                         
                        丸焼きが売っていたのだが前を通り過ぎる瞬間に違和感を覚え振り返る。今まで見たことの無い丸焼き、尻尾が違うのだ。ホーチミンでは食べないけれどハノイでは食べると聞いていたアレだと気付く。かつて食べたことはあるけれど、形のわかるものは見たくはなかった。(※苦手な人もいると思うので丸焼きの写真は最後に掲載しておきます)丸焼きの店を通り過ぎ、おばちゃんに誘われた店でフォーを食べる。美味しかったよとニコニコしながら店をあとにするがハズレだった。

                        再び線路際に戻り撮影。

                         





                        踏切警手の女性がなかなかキュートだったので、こっそり撮影しようと思ったら気付かれてしまい、ポーズをとってくれた。
                         















                        ひとくさりの撮影を終え、時間を教えてくれたお礼にと踏切の番小屋にジュースを差し入れて宿に戻ることにした。とにかく暑くて堪らないのだ。




                        以上で本文は終了。
                        アレの丸焼きの写真を見たい方は続きへどうぞ。
                         
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                        齋藤彦四郎
                        隔週木曜更新。
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