145号車 サワンカローク線の旅・1 【 すんころくの街へ 】

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    前回の終わりに今回からはタイ南部の支線の旅と述べましたが、自分の中の時系列の正常化の問題もあるので、タイ北部の支線、サワンカローク線の旅を綴ってまいりたいと思います。

     

     

    さて、話は変わりますが、大好きな作家の「下川裕治」さんhttp://odyssey.namjai.cc/e208057.htmlが、タイやミャンマーの鉄道完乗記を上梓なさいました。当ブログの乗車記と同じような感想になる部分も多く、先に書かれちゃった、言われちゃった、すわ剽窃になりかねん!と危惧したりしているのですが、先行者として、なかなか見えてこない部分を掘り下げてくださっているので貴重な参考資料ともなります。こちらは素人として、そしてある意味でのプロの視点から細々と書き続けていきたいと思います。

     

     

    スンコロク(宋胡録・寸古録)焼という、桃山時代から江戸時代の初期にかけての舶来の陶器があるそうだ。茶人に広くもてはやされたという陶器のふるさとがタイの北部、サワンカロークなのだそうだ。

     

    そのサワンカロークの街へ向けて、タイ国鉄の北線から支線が伸びている。初めてタイに訪れた時から気になっており、いつかは乗りに行かねばと思っていたのだが、なにしろアクセスが悪い。全線走破を目指すならばといよいよ腰を上げて乗りに行った顛末記をお届けしてまいります。

     

    2016年2月。定例のチェンマイ避寒中、毎年のように訪れている街で何かをすることもない。宿でゴロゴロしているならばサワンカローク線に乗りに行こうと思い立った。手持ちのタイ国鉄のHPからダウンロードした時刻表をもとにスケジュールを練ってみた。

     

    サワンカローク線はバーンダーラージャンクション駅から分岐する30キロほどの支線。途中駅は5駅あったものの次々廃止され現在は1駅のみ。列車は特急が1日1往復のみ。その1往復の列車が特殊な運用であるがゆえに、チェンマイからは乗りに行くのがややこしい。

     

    サワンカローク線を走る唯一の列車は、バンコク発シラアット行の特急3列車。バンコクからやってきた列車は分岐駅からサワンカローク線を1往復して終点シラアットに向かうという運転をしている。チェンマイからバーンダーラー駅に向かい、3列車に乗りかえればよいのだが、ほどよい時間帯のチェンマイ発の8列車はバーンダーラー駅を通過してしまう。なのでもう2駅先のピチャイ駅に向かい、3列車に乗り換えるというプランを立てた。

     

    8時半に発車する特急8列車に乗るためにチェンマイ駅に向かう。朝ラッシュの時刻に旧市街を抜けることになるので早めに宿を出る。そうして到着した駅の窓口で切符を買おうとして混乱することになる。

     

    8列車はピチャイに停まらないという。こちらは調べてあると時刻表を取り出すと、窓口氏も時刻表を出してきた。こちらが正当だと。そうなのだ、自分が持っていたのはHPからのダウンロード版。タイ国鉄の公式HPだろうと信用してはいけないことを忘れていた。窓口氏からもらった駅配布の時刻表でプランを再構築することにした。

     

     

     

    8列車でピッサヌローク駅まで向かって3列車を待つ方法、1本後の9:30発の普通408列車で予定通りピチャイ駅まで行く方法が即座に浮上するが、前者はつまらない。後者は遅れ上等の普通列車なので3列車に届かない危険もある。そこで考えたのが8列車でウッタラディット駅で降りてタクシーでサワンカロークに向かうという方法だ。サワンカロークに先回りして明るいうちにゆっくりと駅を観察できる。第3案で行くことに決めて、チケットを購入。ウッタラディットには13:29到着、150バーツ。特急なれど昼過ぎの到着なので飲食物のサービス提供無しの印が押されていた。

     


     

     

     

    列車は当然のように30分ほど遅れてウッタラディット駅に到着。ここからサワンカロークの街までは40キロほど。1時間ほどで着くだろう。急ぐ理由もないので腹ごしらえ。

     

     

     

     

     

    とにかく暑い。チェンマイから300キロほど南に来ただけなのに。2月なのに。あまり動きたくないので商店街には向かわずに駅前の屋台食堂でセンミーナム、いわゆる米粉麵(細麺)を食べる。

     

    腹が満たされたところで構内散策。ウッタラディットは2面2線のホーム。隣のシラアット駅とは1.5キロほどしか離れておらず、どちらの駅も大きな構内を抱えているので境界がわからないくらい。こちらが機関区で向こうが客貨車区といった感じだろうか。構内には片運転台式のDA.500機関車が留置されていた。プラレールの車両のようなディフォルメサイズの機関車は1952年製造のアメリカ製機関車で、本来は2両セットで登場したのだろうけれど1両でのサイズ感がちょうどよいからだろう、入換機として中規模駅の構内で活躍している。

     

     

     

     

    そしたらサワンカロークに向かおうかと駅前に立つ。しかしだ、どうやらこの街には居ないらしい。バスもタクシーも。乗り合いトラックバスのソンテウらしきも見当たらない。さてどうしたものか。

     

     


    144号車 韓国補完の旅・6終 【 一挙縦断 】

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      仁川空港からのフライトは18時45分。国際線なので2時間前には空港にいなければならない。釜山からソウル行のKTXは20分間隔くらいで発車しているのだが、ソウルを超えて仁川空港まで走っているのは日に6本だけ(2015年2月当時)。釜山駅を12時に発車するKTX132列車を選択した。空港まで乗り換えなし、3時間41分の旅だ。

       

       

       

       

      釜山駅を出た列車は在来線から高速専用線に入る。なので景色は日本の新幹線と同じくつまらない。東大邱(トンデグ)駅からは在来線を走り、大田(テジョン)から再び高速専用線へ。

       

       

       

       

      日本の新幹線と違うのは、線路の規格が在来線と同じなのでKTXも在来線と同じホームから発着するという事。主要駅の手前で専用線から在来線に合流して、駅を出ると再び専用線に入っていく。京釜間のKTXは列車によっては半分を在来線経由で小駅に寄って行くという運行をしているのだ。KORAILにおいては信用乗車制という、改札を設けないシステムもホームを分ける必要を無くしているのだろう。日本の鉄道網からは考えられないくらいにフレキシブルな列車運用がなされている。

       

      2時間44分でソウルに到着。ほとんどの人が下車してしまい、車内は一挙に静かになった。車庫に入る回送列車に間違って乗ってしまったかのようだ。

       

       

      10分ほど停車して北上開始。ソウルから北に向かうKTXは、基地のある幸信(ヘンシン)駅への入出庫の列車と、それを実入り運用する一部列車のみだったのだが、仁川空港行がこれに加わった。一昨日、空港鉄道線で到着した際にはソウル駅の地下4階に降り立ったのだが、その空港鉄道線に乗り入れるKTXはソウル駅の地上ホームから発車。ソウル駅から北は京義(キョンウィ)線を走る。

       

      ソウル(京城)と新義州(シニジュ)を結ぶ路線なので京義線。新義州は北朝鮮の中国との国境、鴨緑江のほとりの都市だ。なのでソウルからは50キロほど先までしか列車は走っていない。その先は隣国なのだ。そうした歴史をもつ京義線を8キロほど走り、水色(スセク)駅の先で分岐する水色直結線という連絡線を通って空港鉄道線に入る。

       

       

       

       

       

      こうして列車は仁川国際空港駅に到着。列車はKTX専用ホームに入る。隣のホームにはKTX−胸垣遒停車していた。山川の停まっている向こう側が空港鉄道線のホーム。電車用の高いホームでホームドアもついている。建設時からデザインされていたからであろう、長きにわたり塩漬けにされ、JRと京成が半分ずつ単線運用する成田空港駅とは大違いである。

       

       

      こうして韓国補完の旅は終了。幾つもの乗り残しがあるが、今回はチェンマイに向かう途中での乗り継ぎを活用しての強行2日の旅。まあ上出来だ。

       

      これから乗り込むチェンマイに向かう便には、成田から飛んできた友人たちも乗り込むことになっている。ばれないように見つけ出して背後から驚かそうとするも失敗。チェンマイ到着が深夜になるので、夜食用にと釜山駅のコンビニで友人たちの分も買い込んでおいた複数の韓国海苔巻き・キムパプがダイナマイトにでも見えたのだろう手荷物検査で引っ掛かり、キムパプだと判明するや検査官が失笑したのが印象的だった。

       

      金浦空港〜ソウル   20.4

      ソウル〜大田    166.3

      大田〜堤川     159.1

      堤川〜栄州      62.4

      栄州〜釜山     303.1

      釜山〜仁川国際空港 472.9

       合 計     1184.2キロ

       

      次回からは比較的新しめ、タイの南部の支線をめぐる旅をお届けします。  

       

       


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      齋藤彦四郎
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      電車で喰えているので、電車マニアではありますん。

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