143号車 韓国補完の旅・4 【 慶北線の旅 】

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    「マジンガー」の愛称を持つ機関車の墓場と化していた栄州(ヨンジュ)駅。その墓場となっている側線と同じホームから、栄州14:20発、慶北(キョンブク)線経由、釜山行のムグンファ1825列車に乗り込む。7300形ディーゼル機関車を先頭に、電源車、6号車から始まり4号車にカフェカーを挟んだ計8両の編成。

     

     

     

     

     

    列車は定刻に発車。構内の反対側には機関区があり、現役のマジンガーの両タイプを見ることができた。列車は中央線から右に別れて山間に入っていく。
    この路線の定期列車は栄州と釜山を結ぶ1日に3往復のみ。その他に土日運転ならびに金曜運休の臨時列車が1本ずつ運転されている(2015年2月当時)。とにかく明るい時間にこの路線に乗るには難儀するのだ。

     

     

     

     

    車内は利用客が多く賑わっていた。若者が多く大学生だろうか。

    線路が沿って走る川を見ていて違和感を覚えた。山間部なのに河原に石が見当たらず砂ばかり。砂の色からすると真砂土のようなので、この付近は花崗岩質のエリアなのだろう。水面も所々で結氷しており、大陸性の気候を感じさせられた。

     

    路線の中間あたりの店村(チョムチョン)駅からは炭鉱への聞慶(ムギョン)線が分岐しているのだが1995年から休止中。その支線であった加恩(カウン)線は2004年に廃止となっている。その聞慶線の姿を見ようと思ったのだが見逃してしまった。しかしソウル郊外から建設中の新線が忠北線の忠州を経て聞慶駅に至り、店村につながる予定があるので、いずれ聞慶線に乗れる日がくるのだ。

     

     

     

     

    記憶も写真も飛び飛びなので、どうやらまたしても寝ていたようだ。客車列車は静かなので致し方ない。くわえて韓国は標準軌なので乗り心地が良すぎるのだ。自分が慶北線に乗ったという事実に相違はない。

     

     

     

    ということで気づけば釜山に15分遅れの19:14に到着。駅前の東横インのフロントで予約が通っていないことに慌てふためき、よく考えたら予約していたのは駅前店ではないことに気づいたのは、今のところ秘密だ。

     


    142号車 韓国補完の旅・3 【 マジンガーの墓場 】

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      堤川(チェチョン)では次の列車まで1時間52分の乗り換え待ち。なので駅前の商店街を散策することにした。

       

       

       

       

       

       

       

      昼前の駅前商店街はとても静か。駅前よりも奥に入った街道側の方が賑わっているようだった。文字がハングルなことと並んだ食材のラインナップが少し違う気がするだけで、日本のどこかの商店街を歩いている気分になってくる。休憩スペースに描かれた壁画のように、夕刻になれば食堂街のようになるのだろうか。その時間に訪れたら別な世界が見られたのにと思う。

       

       

      駅に戻ると素敵な顔はめを発見。男性は横顔ではめなければならず難易度は高そうだ。

       

       

      上りの側線に停まっている貨物の牽引機がカッコイイのはフランスのデザインだから。マジンガーZみたいなので「マジンガー」という愛称をもつ8000形機関車。写真の手前の8092号機は全94両中に4両しかない韓国製の2号機。奥のフランス製輸入機とはサイドグリルの形状が異なっているのがわかる。

       

       

      次いで下りに入ってきたのは最新の8500形牽引の貨物。8200形の改良機だが貨物専用機で、先ほどの8000形の置き換えとして投入された機関車で、営業最高速度は8000形の85km/hの倍近い150km/h。他の機関車には無いバッファー(緩衝器)が連結器の両サイドに生えている。

       

       

       

      そして次に乗る列車が8200形に牽引されて入線してきた。ドイツの香りがするけれどもシーメンスの協力で造られた国産機。こちらも8000形の置き換えで製造された旅客機で営業最高速度は140km/h。

       

      中央(チュンアン)線、清涼里(チョンニャンニ)発安東(アンドン)行ムグンファ1605列車は、機関車を先頭に普通車5両、特等車、電源車の編成。次の目的地、栄州(ヨンジュ)までは54分の旅。前回来たときには嶺東線と太白線と迂回したので、この区間の乗車をもって中央線は全線走破となる。

       

       

       

       

       

      堤川を出た列車は日本海側に向かう太白線と別れて南下する。途中駅の側線には使命を終えた8000形が留置され色褪せていた。製造された94両のうち、現役なのは何両なのだろうか。国鉄からJRになった直後には廃用になった機関車があちこちで留置されていて、なんだか悲しい気持ちになったのだが、それを思い出した。

       

       

      そうして中央線の栄州駅に到着。電化区間はここまで。乗り換えは57分。構内が楽しいので駅舎の写真を撮るとすぐに構内に戻る。

       

      今朝ほど乗ったITXセマウルと日立製の200000形ヌリロが構内に居た。中部内陸循環列車なるイベント列車に改装された編成だ。

       

       

       

      この時は未だITXセマウルは定期列車として時刻に記載されていないので、乗務員のハンドル訓練か臨時運用での入線だったのかと思う。200000形は完全に臨時列車だ。

       

      ディーゼル機関車牽引の上りのムグンファがやってきた。機関車交換の作業を見学。

       

       

       

       

       

       

      嬉々として写真撮影をしていたら駅員さんに怒られた。この国は未だ軍事的緊張がある国なのだという事を忘れていた。

       

      さて、次に乗る慶北(キョンブク)線の列車は母屋側に停車していた。どれどれ機関車を見に行こうと先に進むと、

       

       

       

      母屋わきの貨物側線には大量のマジンガー。

       

       

      電化区間の果ての架線もない側線に放置され朽ちはじめているマジンガーたち。ここはマジンガーの墓場だ。

      解体される順番を待っているのだろう。もったいなくとも耐用年数を迎えてしまっては仕方がない。せめて状態の良い代表選手はソウルの鉄道博物館で動態保存してほしい。だって、かっこいいんだもの。

       


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      齋藤彦四郎
      隔週木曜更新。
      電車で喰えているので、電車マニアではありますん。

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