129号車 タイ東北線攻略の旅・4 【 憧れのラオス 】

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    憧れのラオス。その首都ビエンチャンにやってきた。いつか訪れたいとの思いがやっと結実した。

     

    そして来てみて思ったことは「ここはタイなのではないか?」という事だ。

     

    文字こそ違えど、街並みから何からタイである。権力者や施政者が勝手に国という概念を主張して統治しているだけで、ユーラシア大陸の一地域でしかない。河を挟んで隣り合ったそこには悠久の歴史や文化が根付いている。日本だって方言があり、地域を隔てるごとに微妙に変わっていくように土地は隔てられていたとしても、人や文化は混じりあってきたわけで、大きな変化は感じられないのだろう。

     

     

    T君とS君はビエンチャンを観光して今夜のバスでルアンパバーンに向かうつもりだという。ならば自分の宿に荷を置いて一緒に廻ろう。そうしてシャワーを浴びてから夜行バスに乗れば良いと提案し、夕刻まで行動を共にすることにした。

     

     

    ミニバンから降りて、一番近くにあったガイドブックに載っていた宿に部屋をとる。窓のある部屋をお願いして通されたそこは、廊下に面して窓のある部屋。壁に窓は無い。他の部屋は開いていないそうだ。1泊なので我慢することにした。

     

    荷をおろして朝食がてら街へ。ラオス最大のマーケット、タラート・サオは宿の前の道を200mも行けば着く。曇っているけれどもじわじわと暑さが増してきた街を歩いて、タラート・サオの建物の中へ。されども中は衣料品ばかり。食べ物を売っている場所はと探しているうちに通り抜けて建物を出てしまった。食堂は3階にあるのだという事は、今ガイドブックを再び開いて気付いたのだ。

    通り抜けた先には何やら賑やかな場所が。そこはバスターミナルだった。

     

     

     

    バスターミナルには日本の国旗が付いたバスが。東京都バスのようなカラーリングだけども中古ではなく、左ハンドル仕様の新車。ここは近郊路線バスのターミナルのようだ。発着のプラットホームを囲むように店舗や屋台が立ち並び様々なものが売られている。

     

    もちろん虫も売られていた。イナゴをコブミカンの葉と揚げたもののようだ。

     

     

    そしてフランスパンが山と積まれた「カオ・チー・サイ・クアン」屋さんが並ぶ。ベトナムの「バイン・ミー」と同じもののようだ。そういえばベトナムとも隣り合うラオスもフランスに植民地支配を受けていた場所だ。こうしてフランスパンは残りつつも、人々の味覚にあったパクチーやチリソースの入ったサンドイッチへと変化して庶民の味として定着しているのだ。

     

     

     

    サンドウィッチ屋の隣に謎の物体が売られていた。イノシシの皮だろうか。細長く切りそろえられたそれは、脂身らしき肉の片面にびっしりと剛毛が生えたもの。積まれたそれらの上にのっている紙片はハエ取り紙で、紙片の上に見える黒い粒は、肥え太ったハエである。ハエもここまで大きくなるくらいラオスの大地は肥沃なのだろう、か?

     

     

     

     

    サンドウィッチで朝食を済ませメコン川を見物。雨季の今は川幅いっぱいに流れていた。

    一旦宿に戻り、これからの計画を立てる。

     

    それぞれが行きたいと口にしたのはブッダパーク、ワット・シェンクワンだった。さっそく向かうことにした。

     

     

     

     

     


    128号車 タイ東北線攻略の旅・3 【 国境越えの鉄路 】

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      こんにちは。昨日タイより帰国しました。今回はカンタン線とキリラッタニコム線、そして投入されたばかりの中国製の新製寝台車に乗ってきました。このブログは全くタイムリーではないので、いずれ報告しますね。冬の身体で夏な場所に行ってしまったものですから、暑さに追いつけなくて大変でした。その暑さに慣れたころに日本に帰ってきたものですから寒くて腹立たしいです。今日なんて積もらないまでも雪が降っているんですよ。年間を通して春か秋な場所に住みたいものです。

       

      ブログの仕様が変わったようで、今回から写真が大きくなります。

      さて、本稿に戻ります。

       

      乗り込んだノンカーイ行69列車は定時に発車。編成は

      機関車・ニ・ハザ・ハザ・シ・ロザ・ハネ・ハネ・ハネ・ロネ

       

      20時発なので既に寝台はセットされており、端から寝台で過ごすことに。寝るには少し早いのでカーテンを開けたまま読書をして過ごす。通路向こうの上段寝台にいるバックパックを担いだ青年は明らかに日本人。初めての一人旅という風情だったのだけれども、一人旅の楽しみを壊しちゃいけないとしばらく声をかけずにいたのだが、途中駅から乗り込んできた欧米人が荷物の置き場で揉めていたので、彼に荷物の置き場を変えてあげてと声をかけると「日本人だったんですか!」とばれてしまった。「うん、まぁ」と濁して就寝。海外に出ると黄色人種は言葉を発しないと区別がつきにくい。しかして慣れてくると微妙な顔つきや持ち物・服装で判断はつくようになるのだ。

       

      翌朝、列車は定刻通りにノンカーイに到着。一雨降ったようで地面は濡れ、立ち昇る水蒸気で蒸していた。

       

       

      向かいの寝台の青年から声をかけてきて、これからラオスに向かうという。ならば一緒に行こうという事になった。彼の名はT君。中国の広州で日本人学校の幼稚園の教諭をしており、休みで旅行に来ているとの事。

       

      69列車に合わせて国境を超える列車があるはずなので駅舎の時刻表を確認。国境越えの913列車は7時半の発車。15分で終点、ラオスのターナレーン駅に着く。

       

       

       

       

      ホームの北端に2両編成の913列車は停車しており、その手前のホーム上にイミグレーションがある。ここで出国手続きをして、あの列車に乗らなかったらどうなるんだろう。出国手続きをせずとも簡単に乗れる状態にある列車もまた不思議な存在である。

       

       

       

      そうして列車はノンカーイ駅を発車。列車はタイ・ラオス友好橋に入って行く。

      この友好橋が気になって仕方がなかったので今回の旅を計画したのだ。メコン川に架かる友好橋。1994年に開通したこの橋は併用橋として建設されていて、2009年になってやっと鉄道の運行が始まったのだ。併用橋や併用トンネルといったあまり見かけないものは、是非見ておきたい性分なのだ。

       

       

       

       

      いよいよ列車は併用橋へ。列車は中央部に敷設された線路を走る。鉄道運行時は自動車は通行止めとなる。橋の中央に両国の国旗が掲げられ、国境であることを示している。歩道はあるけれども徒歩での越境は禁止しているが、国境部までは歩いてこれるそうだ。

       

      車内では検札とパスポートのチェック。これが唯一の密入国阻止の手段な気がする。

       

      ラオスには鉄道が無い。この国境越え、6キロ弱の路線のうちの半分が唯一のラオスを走る鉄道なのだ。タイ国鉄が運行する1日2往復の列車。なかなかの風情だが、ラオス側のターナーレーン駅がビエンチャンから30キロほど離れており、アクセスが至極悪い。なので物好きな人を除いてはビエンチャン行のバスでこの橋を渡っていくのだ。

       

       

       

      物好きを乗せた列車はラオス唯一の鉄道駅であるターナーレーンに到着。ホーム上にあるイミグレーションで入国の手続き。同じ列車に乗り合わせていた人達が入国カードをもらって記入していたので、入国カードをもらおうとすると、「君たち日本人は不要だ」との事で、入国税を40バーツを払ってスタンプを押してもらってあっさり入国。

       

      国境というものの物々しさを感じない駅のホーム。数分前までと違う事はパスポートにラオスのスタンプが押されたという事だ。

       

      ここでS君が声をかけてきた。大学生で昨夜はノンカーイに泊まって同じ列車に乗ってきたそうだ。駅の周りには何もない。駅前で列車を降りてくる乗客を待ち構えていたバンのドライバーと交渉。ビエンチャンまで一人100バーツだという。相場が解らないので高いのか安いのか判断はつかないが、30キロの距離を300円で行ってくれるなら安いのではないだろうか。そうして日本人3人はバンに乗り込み、街に続く泥だらけの悪路をバンは走っていくのでした。

       

       

      ちなみに、一緒にバンに乗っていた地元のおばちゃんは、もっと安く乗っていたのは言うまでもない。

       


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      齋藤彦四郎
      隔週木曜更新。
      電車で喰えているので、電車マニアではありますん。

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