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    • 2019.01.18 Friday
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    113号車 ベトナム国鉄補完計画・12 【 ラオカイ線の旅 】

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      ラオカイ線の中間地点、 Yen Bai 駅を出た車内は乗客も減ってきた。それぞれが昼食を摂り、午後の気怠い雰囲気に車内はつつまれていく。隣の座席の若夫婦のところには子供好きのおばちゃんがやってきて子供をあやし始めた。

       

       

       

       

       

       

       

      列車はソンホン川(紅河)に沿ったり離れたりしながら進んでいく。貨物列車との交換が多く、ラオカイ線は他の線に比べ活況のようだ。

       

      Trai Hut 駅の手前で老夫婦が支度をはじめた。窓を開けてもうすぐ家が見えてくる。ほらあそこだと指を差し教えてくれるも、こちらには見当もつかない。知り合いが見えたらしく窓から大きな声でそちらに向けて叫んでいる。なんて長閑なのだろう。

      駅に着くと息子さんが出迎えていた。厳密にいうとホームまでバイクで迎えにきていた。そしてそこから3人乗りで去っていった。とにかく自由すぎる。しかしこちらでは普通のことなのだ。

       

       

       

       

       

      Trai Hut 駅でしばらく停車しているなぁと思ったら、上りの旅客列車がやってきた。本来はもう少し先で交換する予定のLC4だ。こちらが50分近く遅れているので交換駅が変更になったようだ。

       

       

       

       

      次の Lam Giang 駅に着くと誰も降りない。と思ったら駅舎は反対側。側線に貨物列車は停車しており、降りた乗客は列車の隙間を歩いて駅舎に向かっていた。

       

       

       

       

      小腹が減ってきたので再び車内販売の菓子などを買う。朝の老婦人のように、ぼったくられているようならば周りのみんなから助け船が出るだろうと思っていたのだけれど、見ているだけで何事も起きず。販売員が去ると自分のもとに集まってきて、これは幾らでこっちは幾ら。2万ドンくらいぼられていると教えてくれる。日本円にして100円くらいなのだが、どうしてやり取りをしている時に口をはさんでくれなかったのだろうと思う。

       

       

      帰国してから気付いたのだが、ベトナムでは公務員か否かでのヒエラルキーのようなものが存在しているのではないだろうか。列車ボーイが駅間で変身して営業する車内販売員は国鉄職員。公務員である。朝の老夫婦の奥さんも元教員だとの事だから元公務員。公務員同士であれば対等に渡り合えるのだが、公務員でないものは公務員との衝突は避けているのではないだろうか。車内販売に口をだして顔を覚えられると後々面倒な事になるのではないだろうか。だからやり取りは見ていても口は出さず、売買が終わってから教えてくれたのだろう。うがった見かたかもしれないが、これが今のベトナムの「社会主義」の在りようなのかもと一人で合点している。

       

       

       

       

       

       

       

      だんだんと山がちになってきた沿線には牛の姿が増えてきた。農耕用の牛さんたちが田んぼの中で泥浴びをしたりしている。犬の散歩のように牛を連れ歩き、草を食ませている人の姿が増えてきた。そうした暮らしをしている人をみると羨ましくて仕方がない。自分もいつか牛と暮らしてみたいものだ。

       

      Pho Lu 駅手前で隣の若夫婦が降りる準備をはじめた。旦那は窓外に友人を見つけたようで大きな声でそちらに向かって叫んでいる。繰り返されるこの光景。人は車窓に知り合いを見つけると声をかけたくなるものなのだろう。冷静に考えると自分もよくやっていた気がする。

       

       

       

       

      若夫婦は降りて行った。彼らに関する情報はこの笑顔の写真のみだ。一期一会だけれども、それで良い。彼らと自分が同じ列車に乗っていたという事実が変わることはなく、それぞれがふと思い出せればよいのだと自分は考えている。

       

       

       

       

       

       

       

      列車の遅れは増す一方で、終点のラオカイには80分遅れの17時6分に到着。駅舎は改築中のようで仮駅舎だったのが残念。駅前はサパなどの観光地への客引きで賑わっていた。

       

      3時間後にはハノイに向かう夜行列車に乗る。だけれども見ておきたい場所がある。夜の帳が降り始めて暗くなってきたけれども、駅舎でぼんやりとするくらいならと意を決して見に行くことにした。

       


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        齋藤彦四郎
        隔週木曜更新。
        電車で喰えているので、電車マニアではありますん。

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