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    • 2018.02.01 Thursday
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    33号車 マレー半島縦断の旅・6 【北上開始】

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      ちんたまぼう。

      謎は解けないまま、中華街駅からSBS北東線に乗り、隣のアウトラムパーク駅でSMRT東西線に乗り換えました。

      今朝はアウトラムパーク駅から乗ったのですが、ここで降りずにSMRTのタンジョン・パガー駅で降りて、マレーシア国鉄のシンガポール駅ことタンジョン・パガー駅とはどれくらい離れているのか歩いてみる事にしたのです。
       
          

          

      SMRTのタンジョン・パガー駅は地下2階。地下1階は地下街、駅の上はショッピングセンターの入るビルでした。地上に出るとビル街。ビルの谷間の向こうに見える高速道路の高架を辿って行けばシンガポール駅に着きます。

      もうマニアでも、地図を見ながら読まないとチンプンカンプンな事を書いてますね。読み飛ばす方が良いと書いていても思うので、なにかとよろしく。

      南側を東西に走る高速道路の高架橋を目印として左目の視野に置きながら西に進むと意外とすぐにシンガポール駅に到着してしまいました。

      今朝ほどはあっさりと見ただけのシンガポール駅ですが、無駄に豪奢な造りです。往時の栄華が偲ばれます。
       


          
         
          

          

          

      駅舎正面の3つのアーチを支える4つの柱には塑像が埋め込まれ、FMSRの文字を掲げています。FMSRは開業当時の鉄道名だと思われますが、これも各自調べて下さい。


      16時少し前にシンガポール駅に到着。預けていた荷物を受け取りに行くと「意外と早かったじゃないか」と言われたので、「暑くて歩きつかれちゃったのです。夜行続きで今夜もいれてあと3晩夜行なので、早く戻ってきてシャワーを浴びてゆっくりしたかったのです」的なことを答えました。通じたかは知りません。

      早めにシャワーを浴びて、これから乗るTumpat行26列車、「SENANDUNG TIMURAN」号の入線を写真に収めたかったのですが、シャワーから出ると既に入線し、機回しも終わっており残念でした。朝と同じくデジカメの電池の充電をお願いし、乗車が始まるまでホームの食堂で物凄く甘いカフェオレを飲みながら一服。ホーム上の入国審査場の開設準備を眺めていました。
       


      17:30、ST26列車への乗車が始まりました。乗車は到着時とは違う隣のホームからとなります。駅舎からホームに入ると、ホーム上にてマレーシアの入国審査が行われます。 分かりづらいでしょうが、ホーム上の緑色の看板の下がイミグレーションの入口で、看板の下にゲートが開いていることを示す青信号が2つ点灯しています。




      シンガポールの出国手続きの前にマレーシアに入国してしまうという変則的な状況ですが、そういうものなのですから面白がりながらホーム上のイミグレーションに向かいます。ゲートでは実にあっさりと入国審査が終了。



      しかしパスポートには入国印が押されません。入国カードも半券を回収されずに、入国・出国の両券片に「KTM PASAR SINGAPURA」の印と日付印を押されて返されました。

      手荷物検査ではパスポートとカードを提示すると宿泊先の空欄を指摘され、何処に行くのかと聞かれたので、
      「トゥンパッからランタウ・パンジャンを経てタイに行きますなので、この夜行列車以外では泊まりませんハイ。終わり。」
      と答えました。するとあっさり「OK」との事。

      じゃあ手荷物検査ですねと検査台に荷物を載せると、「いいよ、OKだ」との事。JAPANのパスポートの威力なのでしょう。密輸し放題ですね。
       




      乗車する車両は最後尾。編成は一部の人以外には呪文に聞こえる以下の通りでした。

      機・電源・ハザ・ハザ・シ・ハザ・ハザ・ハネ・ハネ・ハネ・ハネ

      ここで車両の紹介をば少し。寝台は既にセットされていました。終点までこのままでしたので座席時の画像はありません。 3枚目の写真を良く見るとシーツの上に上掛けとしてのシーツがセットされているのが分かると思います。

          

          

          

      この寝台には荷物の置き場がありません。物騒だと聞いていたので、昨夜もそうでしたが、鞄を良く拭いてから寝台に置き、背摺りの裏にある金具にワイヤーロックを通して管理していました。大きなトランクで来なくて正解でした。ショルダーバッグは枕と窓側の壁の間に置き、肩紐を枕の下に潜らせて盗難に備えました。

      トイレの便器は金隠し付きのものでしたが、陶器の歪みがクオリティーを表しています。洗面所はありません。トイレの手水が唯一の水源です。

          

      デッキには壁面収納式の椅子と灰皿が。車内は禁煙ですがデッキは喫煙可能でした。

          



      18:00、ST26列車は定刻で発車。車内には他に華人系の老夫婦だけ。発車するとすぐ先の右手に引き込んで行く操車場が見えました。往路では反対側の寝台に居たので気づきませんでしたが、貨物列車や引き上げた旅客列車の留置先はここのようです。



      車掌さんがやってきて検札。「ウッドランズではパスポートだけ持っていけば良い。荷物は車内に置いたままで大丈夫だ」と言われました。いやはや密輸し放題じゃないかとの疑念は確信へと変わりました。ま、シンガポールから密輸する物なんて無いけど。だから緩いのでしょうね。

      途中のブキッ・ティマ駅にて交換待ちの為停車。この駅がシンガポール内にある乗降できない駅です。出国管理設備が無いのが理由ですが、わずかな距離・わずかな旅客のために作るのもあれなので、シンガポール独立以降は信号所扱いのようです。



      しばらくしてやってきた対向の列車を見て驚きました。3両編成の普通列車だったのですが、客車への冷房電源を供給するための電源車が、無蓋車の上に工事現場でよく見かける、オレンジ色の移動式のエンジン電源が乗っているものでした。いや、素晴らしい!コストダウンの真髄というか、大らかさの一端を見せられた気がします。



      ブキッ・ティマ駅を18:35に発車。ウッドランズ駅に向かう途中からスコールが降り始めました。2月とはいえ赤道直下。シンガポールの街中を歩いているときから雨雲が見えているのに気づいていましたが、いよいよ降りだしました。昨年9月の旅行に続き、またしてもスコールの時は屋根の下です。未だ直撃を体験できていません。

      屋根を叩くスコールの中、18:45、ウッドランズ駅に到着。朝と同じ手筈で今度はシンガポールの出国手続きです。





      出国カードを回収されパスポートに出国印が押されます。入国に際して使用した手荷物の検査機はシートを被っています。ウッドランズで下車する為の地上に出るためのルートはシャッターで閉鎖されていました。ここで外に出たら、とても曖昧な身分になれるのですが、それが出来ない仕組みになっています。

      19:02、定刻にウッドランズ駅を出発。雨に煙るジョホール水道、コーズウェイを渡ります。



      以降、暗くなってきたので読書を始めました。

      読書に集中しているうちに、幾つもの駅に停まり、しだいに乗客は増え、車内が賑やかになっていきます。その賑やかさの中にひときわ賑やかな連中がやってきました。ダッシンダッシンとゴム車輪の一部が削れてフラットが出来てしまっている何かを押しながら、大声で何事かを喋りながら通路を歩いてきます。カーテンで仕切られた向こう側にその車輪が止まったのが分かります。するとカーテンが開けられ少年が覗き込んできました。

      「東海岸線の列車にだけは車内販売が乗っている」

      との情報は得ていました。
      ダッシンダッシンと通路に騒音を撒き散らしながらやってきたのは、車内販売の少年達だったのです。車輪がバカになったスチール製のワゴンにスナック菓子などを載せて車内を売り歩いているのです。キャーキャー言いながら、小遣い稼ぎのアルバイトらしき少年達が乗客に声をかけながら売り歩いているのです。商売熱心すぎて寝台のカーテンを開けちゃうくらいなのです。歩合制である事は間違いありません。めぼしい品は無いのでパスしました。

      20時を過ぎて、いよいよ腹が減ってきたのでワゴンの少年を呼び止めます。先ほど弁当らしきを積んでいたのを覚えていたからです。しかし手持ちの弁当は売り切れとの事。

      しかたなしに食堂車に向かいました。蛍光灯が薄暗い車内、最後尾から7両前の食堂車は遠く感じました。
       
      食堂車のテーブル席は満席。現れた日本人に全員の視線が集まります。ここで供されるのはナシゴレンの弁当だけなのだと皆さんが食べているものから察したので、弁当を買って席に戻ることにしました。
       
      ちなみに食堂車で扱っている商品は、車内販売の少年のワゴンに載っているものと全く一緒。食堂車の在庫をワゴンに載せて売っているだけなのです。



      弁当を食べていると駅に着きました。KULAI駅です。再び列車が動き出すと、今までの進行方向とは逆に動き始めました。一旦停止して再び前進し停車。そのまましばらく停車しました。スイッチバックかと思いましたが、人を乗せたまま入れ替え作業を行ったようです。この作業の謎は翌朝に解けることになります。

      弁当だけでは足りず、乗り込む時に買っておいた日本製のお菓子を食べたのですが、まるで別物の味。どうしたらここまで不味く出来るのかと腹立たしいものでした。ライセンス生産なのでしょうか?
      後に気付いたのですが、暑い地方でチョコレートを溶けにくくしてある為に、食感があまりにも違ってしまっているようです。チョコレート製品は日本と違う仕様だという事を覚えておくと、違った楽しみ方ができます。口の中で溶けないチョコレートを是非ともお試しあれ。

          

      次のKULUANG駅では26分の遅れ。以降は寝てしまいました。


      32号車 マレー半島縦断の旅・5 【シンガポール探訪】

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        充電していたデジカメのバッテリーを引き上げ、手荷物を預けます。
        トイレ前のカウンターに集う陽気な皆さんの一人に預け賃を払うと、荷物を持ってついてくる様にと案内され、駅本屋の片隅の倉庫に仕舞い込みました。
        夕刻のトゥンパッ行きに乗るので、それまでに戻る事は既に伝えてあります。

        今回シンガポールに臨むにあたっては簡単な路線図をプリントアウトしてきただけでした。ガイドブックの類は持っていません。全て行き当たりばったりの手探りでの行動になります。

        シンガポール駅でのんびりしてしまったために時刻は10時半を過ぎています。郊外に展開する新都市交通のLRTの3線は割愛する事にし、シンガポールMRTの3線とSBSトランジット線をちょっとずつ乗って、「世界3大がっかり」と言われるマーライオンのガッカリっぷりを自分の目で確かめて戻ってくるプランを立てました。

        効率良く回るために、シンガポール駅の北側にある「アウトラムパーク駅」からSBSトランジットの北東線に乗ることにしました。

        マレーシア国鉄のシンガポール駅の正式名と同じ名称のタンジョン・パガー駅がSMRTの東西線にもあるのですが、全く離れています。シンガポール駅はシンガポールの発展から疎外されている事が伺えます。鬼っ子として都市整備計画から除外されていたのでしょう。どの路線とも接続していません。






        重厚な駅舎を写真に収めると、アウトラムパーク駅を目指して当てずっぽうに歩きます。とにかく北にある事は確かなのです。歩き始めて3分。手持ちの路線図では縮尺がまるで解からない事に気づき、前を歩く老婆に駅への行き方を尋ねました。とてもネーテブなエングレッシュでお話になるので半分は聞き取れていないのですが、坂を下ったら右だということは伝わりましたので、テクテク歩きます。

        整備された道の両側には高層住宅が立ち並びます。ずっと団地の中を歩いている感じです。

            

            

        店舗が立ち並ぶ商業街に出ると、車道との間の緑地帯が無駄に広いのに車椅子とか無理じゃね?という狭さの歩道になります。屋台など露天が出せない工夫なのでしょうが、歩きづらくて本末転倒の気概を感じさせてくれます。おかげさまでなかなかどうしての道のりです。

        いよいよそれらしき交差点に出ました。左手にMRTの看板が見えているのですが、老婆は右だと言いました。
        老婆を信じて右に向かうと、駅の看板が見えてきました。しかし、それよりも僕の心を奪ったのは、道路の上に作られた旧正月を祝う看板です。



        金玉満堂! 意味については各自で調べてください。


        金玉満堂のアーチのすぐ脇、SBSトランジット線に乗るためにアウトラムパーク駅に到着しました。



        シンガポール国内には、ここまで乗ってきたKTM(マレーシア国鉄)の他に8つの鉄道線が存在します。
        シンガポールMRT(Mass Rapid Transit)線という、タイのバンコクのスカイトレインと地下鉄を合わせたような路線は、中心部では地下鉄、郊外は高架線で走っています。車両は線区によって微妙に違いますが、第三軌条方式にて集電するもので、各駅にホームドアが付いているので車両の撮影は郊外の高架線のエリアでなければ厳しいです。このSMRTには赤いラインの南北線、緑のラインの東西線、黄色いラインの環状線、東西線のタナー・メラー駅から空港に向けて分岐する黄緑のラインのチャンギ空港線の4線があります。

        SBSトランジット線は紫のラインの北東線のみで、SMRTとの違いは無人運転を行っている点ぐらいです。SMRTとの乗り換えも中間改札が無く、乗り換えに際して初乗り運賃を取られないことから、運行システム
        が違うだけのようです。

        郊外には日本でいうゴムタイヤで走る「新都市交通システム」のLRT(Light Rapid Transit)が3路線存在しますが、今回は乗車を見送りました。

        SBS北東線のハーバーフロント駅からセントーサ島に渡るモノレール、セントーサ・エキスプレスも今回は見送りです。

        アウトラムパーク駅から北東線に乗り込み、3つ目のDhoby・Ghaut駅で南北線に乗り換えBishan駅へ。一旦下車します。
         


        切符はICカード式で、購入の際にカードのデポシットとして1$上乗せされます。下車してから券売機に投入すると1$が返ってきます。多くの人がチャージカードを使用しているようで、券売機で購入する人はあまり見かけませんでした。カードが自動回収でないので、チャージすれば再び使えるのかと試しましたが出来ませんでした。

        Bishan駅では地上に出たので、南北線を撮影。



        撮影した場所の周りは飲み終えたドリンクの空き容器があちこちに捨てられています。以前から個人的に気になっているのですが、ファストフード店とポイ捨ての因果関係は世界共通のようです。

        環境美化にうるさいと聞いていたシンガポール。しかし肌で触れてみると随分違います。日本のジュースの自販機の脇に据えられているような、上部の横から入れるタイプのゴミ箱があちこちにあるので、ゴミ捨てには困らないのですが、日本と同じくらいの感じでポイ捨てゴミが落ちています。
        それらのほとんどのゴミ箱の上には灰皿がついており、どこでも喫煙が出来る環境です。「ポイ捨て・歩きタバコをさせないこと」に重点が置かれているようです。屋内や喫煙不可のエリアのゴミ箱は広口のただのゴミ箱でした。
        路上に痰や唾を吐くことも禁じられているので、ゴミ箱に向かって「カァーっ、ペっ」をしている人を多く見かけるのが奇異な光景でした。何か間違ってゴミ箱に物を捨ててしまったら、救出するのに勇気が必要ですね。

        そんなゴミ箱たち。街角にある喫煙対応の灰皿付きのゴミ箱のフタの部分が空けられて、カバが口を開けている状態になっているものを良く見かけました。禁煙エリアなのかしらと思っていましたが、ゴミ箱に痰や唾を捨てた人がそのままにして行ったものだと気が付きました。
         
            

        駅前のショッピングセンターを冷やかしてから環状線に乗り換え、いよいよガッカリなアレのいるあそこを目指します。
         




        Bishan駅より環状線に乗りPaya・Leber駅へ。



        東西線に乗り換えてシティホール駅で下車しました。マー何とかの最寄り駅らしきはココなのです。

        しかし手元にはガイドブックも地図もありません。駅から地上に出るにも何処の出口がベストなのかさっぱり解かりません。適当に地上に出るとビル街の中。とりあえず海がありそうな方向に進みます。



        一流ホテルが立ち並んでいるのでシーサイドはそろそろだと気合を入れて炎天下を歩きます。今回の旅で一番南に来ているので太陽はほぼ真上。自分の影が真下に出来ていますが、海に近いからかさほど暑くは感じません。
         


        正面の視界に最近出来たバブリーなホテルが見えてきました。トリプルタワーを結ぶ部分にはプールがあるそうです。あんな高いところのプールは気持ちよいのか悪いのか、何とかと煙が好みそうなプールですね。ひがんでみましたが、あのホテルに1泊する金で、この先の国々で、どんだけ飯が喰えるのかを考えたら勿体ないオバケです。

        海辺に面して遊園地がありました。昼間はやっていないようで遊具は動いていません。この炎天下で遊ぶ人は当然居ないでしょう。よく解かりませんが夕刻からの開園と思われます。その遊園地を抜けて海岸線の遊歩道に出ました。何とかライオンはこのエリアにいるはずです。

        右方向の対岸には高層ビルの摩天楼が広がっています。そのビルの足元を探すと、いました!なんか白いのが!




        右手にかかる橋のたもとになんかいます。肉眼ではよく見えないのでデジカメのズームで確認。間違いなく奴です。
         



        あそこまで歩くのか…。と思いながらもテクテク歩きます。いや、テクテクなんて軽快なものじゃないです、暑くて歩くのが嫌で、「ズリズリ」といった感じです。




        橋を渡りながら近くなってくる奴を見ているうちに思い出しました。見えているデカイのは最近作られたレプリカで、オリジナルはもっとショボイらしいという事を。オリジナルは海に面しているレプリカの後ろにありました。



            

            

        マーさん達を写真に収めてきたのでお楽しみ下さい。





            

            

            

        レプリカのマーさんは工事をしていましたので、「マー」はしていませんでした。

            

            

            



        ちっせーほうの、オリジナルのマーさんは「マー」していました。

        観光客に囲まれるマーさん達を後にし、次なる目的「肉骨茶(バクテー)」を食しに行く事にします。しかし、何処で食べられるかなどは全くリサーチしてこなかったので、とりあえず中華街を目指します。







            

            



        MRTの最寄り駅を探そうと思ったのですが、歩いているうちに中華街らしき場所に入っていました。

        SBSの駅の看板を見つけて、とりあえず自分の居る大体の場所を確認。目の前の公園様の敷地の中にプレハブ建てのフードセンターを見つけたので入りました。





        シンガポールでは路上から屋台を排除する代わりに、「ホーカーズ」と呼ぶ屋台村を作って集約しています。中に入るとテーブルとプラスチック製の椅子が並び、左右に屋台の店舗が並んで居ます。タイの市場の中の飲食屋台街と同じ様相です。時刻は13時半を回ったところ。近隣のオフィスから昼食を食べに出てきた人たちで混みあっています。

        肉骨茶の看板を出している店を見つけ、ちょうど店の前のテーブルが空いていたので肉骨茶を注文しました。サイズに応じて5〜3S$、失敗だったら怖いので3S$のサイズと白飯0.5S$を頼みました。



        出てきたのは骨付きの豚のブロック肉を醤油ベースの漢方スープで煮込んだスープ。あっさりしていて好みの味で御飯に良く合いました。一番小さいサイズを頼んだのですが丁度良いサイズでした。

        店のメニューに「タートルスープ」というものがあり、興味をそそられましたが、スッポンならともかく、なんか生臭い何かが出てきたら怖いので、あるか解からない次回の楽しみとしました。

        昼食を食べて、シンガポール駅に戻ろうかとも思ったのですが折角なので中華街に繰り出しました。

            

            



        土産を買おうと思って出向いたのですが、手ごろな物が見つかりません。マーの何かをと思ったのですが、見れば見るほどガラクタに思えてきます。嫌げ物を貰った方も困るでしょうし、まだ旅の途中で荷物を増やしたくないので何も買わない事にしました。

        とりあえず、中華街で見つけた素敵な建物を紹介しておきます。

            




            

        「ちんたまぼう」と読んで良いのでしょうか?

        謎は深まるばかりです…。


        31号車 マレー半島縦断の旅・4 【シンガポール行き夜行列車】

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          寝台に乗り込むと早々に眠りに就きました。

          昨夜は夜行の飛行機。睡眠も浅く短く、クアラルンプールの街を歩き回って疲れていたのです。シャワーを浴びる事が出来ずに体がメトメトなので不貞寝するんだと決めていたのもありますが、すぐに寝てしまいました。

          少年の頃は寝台列車に乗ると嬉しくて、車窓に流れる景色に見逃すまいと駅に着くたびに起きたりして、寝台列車の意味が無かったのですが、この歳になると身体が好奇心について来れません。もっともアジアの車窓は町と町の間は広野か森林。夜ともなれば漆黒の闇が続くだけなので見るものが無いのです。

          ちなみに、この寝台に毛布はついていません。しかしベッドはシーツが敷かれきちんとセットされており、枕もあります。よく見るとシーツが2重になっています。そうです上側のシーツが上掛けなのです。

          タイ国鉄の寝台車ではタオルケットがあったのに、マレーシア国鉄はシーツか!確かにタイより更に南を走る鉄道です。しかし車内は南国特有の過剰な冷房サービス。窓の外側が曇るくらいにキンキンに冷やされています。シーツ1枚じゃ寒くて無理っっ!
          今回はエアアジアを利用してきたので、機内で寝るのに毛布無しじゃ寒かろうと、1000円も出して購入したアメニティセットの真っ赤な毛布を機内に放置せずに持ってきていたので助かりました。サイズも寝台で使うのには丁度良いハーフサイズで、今では部屋のソファでごろ寝するときなどに重宝しています。


          7:00にJBセントラル駅に到着し起こされました。
          ジョホール・バル駅が国境駅として再整備され新駅になっていました。新幹線のホームを思わせるきれいなホームです。ここで係官が乗り込んできてマレーシアの出国手続きが行われました。
          寝台に座ったままパスポートの提示が求められ、手渡すと入国印の下に赤色のボールペンで日付の記入をするのみ。実に簡便な出国手続きでした。

          乗客全ての審査を終えて7:15にJBセントラル駅を発車。列車がゆっくりと動き出すとすぐにジョホール水道の海面が見えてきます。そして道路と並んでコーズウェイ、全長1kmほどの橋に差し掛かります。



          並行する道路は大渋滞。貨物のトレーラートラックと人を満載した路線バスがほとんどです。時刻は通勤時間帯。国境を跨いで生活する人々の通勤なのでしょう。毎日通勤で国境を越えるというのは奇異な光景だと感じます。島国日本に生まれ育った故の感想で、陸路で隣国に接する人々にすれば当然の光景なのだと理解しつつも不思議な気持ちにとらわれます。




          渋滞する車列を横目に、こちらも渋滞しているのではないかと思われるゆっくりとした速度で列車は進み7:22にウッドランズ駅に到着。全ての荷物を持って下車を促されます。シンガポールの入国手続きです。




          先頭車に乗っていたのですが、審査場の入り口はホームの一番後ろ。荷物を持って最後尾まで歩きます。





          列車の乗務員たちも入国手続きをします。しかし、パスポートコントロールが終わるとカウンターの向こうには進まずに引き返してホームに戻っていきました。

          乗客はパスポートコントロールを終えると手荷物審査に進みます。上着と手荷物はX線の検査機器でチェックされ、人間は金属探知のゲートをくぐるアレです。

          さて、今回の旅では喫煙者である自分は、このシンガポールがネックでした。シンガポールではタバコの「免税」が存在しません。入国に際しては全てのタバコに課税されます。例えば空路にてシンガポールのチャンギ空港に降り立ったとします。東京離陸時に免税店で買ったタバコはシンガポール入国に際して課税されます。チャンギ空港の免税店でもタバコは売っているようですが、チャンギ空港で買ったとしても同様で、1箱20本で約7.5S$。箱単位ではなく1本単位での課税になるとの事。
          シンガポール国内で販売しているタバコの価格は日本の約2倍。そして【SDPC】と刻印されており、シンガポールの街中で外国人が喫煙していると警官がやってきて、タバコの【SDPC】マークをチェック。マークが無いと納税レシートの提示をしないと密輸入扱いとなり刑罰の対象となってしまうそうです。
          あいにく私は髪の毛の黒い日本人で、シンガポールの多くを占める華人と見た目で区別しづらいので街中で警官に声をかけられる事は無いでしょうが、課税額が大きすぎます。クアラルンプールの空港でタバコの価格を調べましたが、1カートン平均65RM、約1,850円。そこに5,000円近い税を課せられてはとんでもないので、日本出国時に3箱だけ持って来ました。

          このシンガポール入国に際して手元にあったタバコは1箱半。1箱はキャリーバッグの中に、吸いさしの開けた箱はショルダーバッグに入れていました。

          タバコの申告手続の仕方が解からず、申告用紙も見当たらないので言われたら申告しようと手荷物検査の列に並びました。数人前の華人系の若い夫婦の旦那さんの鞄が検査で引っかかり、「申告するものは無いか?」と問われて「無い」と答えると、鞄を再び機械に。出てきた鞄を開けさせて係官が中から折りたたみナイフを取り出して提示。「コレ、ダメー!」「ハイ、あんたコッチー」と何処かに反省文を書かされに連れて行かれました。奥さんは他人を見るかのような態度で仏頂面、能面のように表情が全く動きません。華人系の標準的な対応なのか、突然の事に固まっているのか、はたまた夫婦仲が冷え切っているのかの判断はつきませんでした。

          この時は全くタバコの事を忘れていたのですが、手荷物検査ではタバコは一切問われませんでした。少量ならお目こぼしも在り得るとの情報もあったので、該当したのかもしれません。

          手荷物検査を終えて進むと正面にガラス張りの自動ドアが現れ、その先にエスカレーターが見えます。が、ここを進むと地上に出てしまいます。ウッドランズ駅はパスポートコントロールの為の駅なのでここから乗車する事は出来ませんが下車する事は出来るとの由。ここで降りたほうが何かと便利な人は自動ドアを出て行きます。再び列車に乗り込む人は自動ドアの左手の待合ホールへ。全員の入国手続が終わるまでホームに面した自動ドアは開きません。

          自動ドアが開くまでの間に周りを見渡すと、日本人らしきはバックパッカーの青年が一人だけ。しかし服装から判断すると日本人では無いかも知れません。間違えて下車側のドアを出てしまった人が係員に連れられて戻ってきたりしているうちにドアが開き、再び列車に乗り込みました。



          8:05。終点のシンガポール駅、正式名「タンジョン・パガー駅」に向けて列車はウッドランズ駅を発車しました。

          ウッドランズを出た列車はズンドコズンドコ南に進みます。 そういう音が出ているわけではないので悪しからず。

          いま乗っているウッドランズ駅からシンガポール(タンジョン・パガー)駅の区間は、今年(2011年)の6月での廃止・転用が決まりました。
          シンガポールがマレーシアから独立後も、この区間はマレーシア国鉄が所有・運用しており、シンガポール国内にマレーシアの国有地が帯状に存在しているという状態になっているのです。昨年ようやく両国間での協議がまとまりマレーシア国鉄線はコーズウェイを渡ったウッドランズ地区に新駅を作って、シンガポール国内はMRT線に乗り換える事になるようです。

          (※2011年7月1日より、ウッドランズ駅がシンガポール側の終着駅となっています。従いまして、せっかく読んで頂いた入国の手続きは、違う形式になっていると思われるので御注意下さい。)

          こうした事情から、ウッドランズ駅からシンガポール(タンジョン・パガー)駅の間にも駅はあるのですが、列車の交換だけで乗降は出来ません。線路はシンガポールの島を東西に分断するように、島の中央部を北から南に進みます。建設当時に後に複線化する事を予定していたのでしょう、鉄道敷地は広く取ってあり、木々が生い茂った森の中を列車は進みます。狭い国土で国民のほとんどが高層団地に住まうシンガポールにあって、近隣の過密ぶりとは隔世の感のある広い鉄道敷地をシンガポール政府が欲しがるのも肯けます。

          そしていよいよ列車は8:40、80分の遅れをもってシンガポール駅に到着しました。
          早速列車の編成写真を取ろうとすると、既に機関車は解結されて機回しの準備が始まっていました。2面2線+機回し線の配置で、列車は留置せずに何処かに引き上げて行くようです。








          念願のシンガポールに到着しました。とにもかくにもシャワーです。
          シンガポールに着いたらしたい事?
          バカな事を聞くな。シャワーを浴びる事に決まっているだろ!シャワールームがあるのかは知らんけど。

          シャワールームが無かった場合の落胆に心が折れないように、シャワーの事なんか忘れているのだよボカァ…。という無駄な心の準備のために、駅構内の撮影をしながら目の片隅で案内看板をチラ見したりしますが、肝心の「シャワー」の字が見当たりません。








          動揺する前にトイレをチェックだとトイレに向かうと、トイレの前にカウンターがあり、イスラム帽をかぶった爺さんがカウンターに座り、愉快な仲間たちがその周りにめいめい椅子を出して、コーヒーを飲んだりタバコを燻らせたりしていました。

          カウンターの上には料金表があり、トイレ0.2$、シャワー1$、荷物預かり5$との表記を確認しました。
          早速構内の両替所にとって返して5,000円を両替。72.25S$になりました。

          勇んでシャワールームに赴くと、2つあるシャワーは使用中。まあ座りなさいと、オレンジ色のつなぎを着たオジサンが椅子を出してくれて、待つことに。

          このトイレ前の一角は、シンガポール駅で働いたり、ぼんやりしている男達の社交場であるようで、トイレ前の通路には茶器が置かれ、天井から吊られたテレビを見ながら談笑しています。そこに自分も加わってタバコを吸いながら質問責めへの対応。まったりと時間が過ぎて行きます。

          シャワーが空いたので早速浴びました。無論水シャワーです。汗と脂に塗れた身体は泡立ちが悪く2度洗い。水なので脂切れが悪いのも一因です。

          さっぱりして出てきて荷物をまとめると、デジカメのバッテリーの残りが少ない事を思い出しました。カウンターの爺さんにお願いしたところ1時間1$でコンセントを貸してくれることに。充電の間に構内の食堂で朝食を採る事にしました。メニューにラクサを見つけ、昨夜食べたラクサに納得いかなかったのでリベンジしました。こちらのは魚醤が効きすぎていましたが、まぁ食べられる味でした。







          食事を終えてホーム上に据えられたテーブルに移り、コンデンスミルクの入った甘すぎるミルクティーを飲みながら一服点けて、のんびりと構内を見渡します。果たしてここはシンガポールなのでしょうか?
          見える範囲に居るのはマレー系の人々。オープンエアの場所ではタバコの紫煙があちこちから昇っています。

          まったりとした雰囲気に、この場所が気にってしまい動くのが面倒なくらいです。でも再びシンガポールに訪れる機会があるかは解かりません。腰をあげて動き出す事にしました。

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          齋藤彦四郎
          隔週木曜更新。
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