137号車 タイ東北線攻略の旅・12 【 計画変更をするも東本線へ 】

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    本来は昨日、バンコクに到着したその足で東本線の攻略に行く計画を立てていた。

    カンボジアとの国境、アランヤプラテートに向かい、折り返してチャチューンサオで一泊。明けてパタヤ方面のバンプルタールアンに行ってバンコクへ戻ろうと考えていた。しかしそんな気力が折られるほどに疲れていた。なので計画を変更してバンコクで休息日とした。

     

    帰国へのフライトは明日。今日1日で行ってこれるとすればアランヤプラテートかバンプルタールアンのいずれか。どちらに向かうにも早朝の出発となる。早起きしてまで列車に乗りに行かねばならないのか。そう考えるほどに疲れていた。この2路線は2日あれば巡ってこれる。タイには毎年のように来ている。いずれまた来るだろう。その時ついでに乗りに来ればよいのだ。そう判断した。

     

    だからといって1日バンコクでボンヤリするのもMOTTAINAI。どうしても見ておきたいモノがあった。鉄道の旅はここまでにして、それを見に行こうと腰を上げた。

     

    列車は10:10発の367列車、チャチューンサオ行。奇しくも見送った東本線、その両方面への分岐駅へ向かう列車に乗り込み終点に向かう。

     


     

     

     

     

     

     

    列車の組成から見学。編成はオーストラリアからのクイーンズランド鉄道から渡ってきたステンレス客車。電装解除をした元電車に見えるけれども、その逆で電装改造を見越して製造された客車だったとの由。タイはホームが低いのでオリジナルのドアは閉鎖してあり、両端にデッキが増設されて使用されている。車内から見るとドア前に座席が設けられていた。

     

     

     

     

     

     

     

    列車はパヤータイからエアポートレールリンクの高架下に入る。フアマーク駅からは複線。スワンナプーム空港最寄りのフアタケ駅までは以前に乗車している。このあたりでエアポートレールリンクは右に折れて空港を目指し、こちらは田んぼの中をひたすらまっすぐ走るローカル線になる。複線区間に入ってからの各駅は駅舎を含めて画一的な造り。複線化に際して再整備したような様相。新しいようでも田んぼの中の駅とあっては利用客も少ないようで、落書きなどが酷く、廃駅もいくつか存在した。

     

     

     

     

     

     

    列車は1時間半ほどで終点のチャチューンサオに到着。目的の場所へは乗り合いバスで行けるようだ。

     

     

    駅前の道に出る。乗り合いバスはやってくるが目的の場所に向かうバスが現れない。みんなはここで待てと言うけれども、たぶん乗り場が違うんだ。

     

    何よりも暑い。心は折れ始めている。だけど、せっかくここまで来たのだからと金を使うことにした。

     


    136号車 タイ東北線攻略の旅・11 【 洗濯ロープを開発した 】

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      ウボンラーチャタニー駅18:30発の68列車。終点バンコクには明朝5:50の到着。

      ホームにあったキロポストは起点となるバーンパーチーからではなくバンコクからの通算キロ。従って575キロの距離を11時間20分かけて走ることになる。

       

      編成の呪文は 機・荷・イネ・ロネ・ロネ・ロネ・ロネ・ロネ・ロネ・シ・ロザ・ハザ・ハザ の13両。

       

      3号車は女性と子供専用車。車内には防犯カメラが設置されている。タイ国鉄では乗務員による不祥事を発端に女性・子供専用車が整備され、そして今では駅構内や車内は全面禁酒になった。食堂車にすらアルコールは無い。寝酒に駅前で買い込むむきもみられるが、車内で酒盛りができないので、それはもう静かな車内が約束される状態になった。

       

       

       

       

       

      列車は定刻に発車。とにかく眠かったので早めに寝台をセットしてもらって就寝。

       

      初めて寝台列車に乗ったのは中学生の頃。臨時の急行「おが」に秋田から乗り込んだ。興奮してなかなか寝付けなかったのを覚えている。寝ても駅に着くたびに起きてしまっていた。

      幅52センチの3段寝台、憧れの「走るホテル」20系客車に乗ることができた喜びで寝付かなかったのだ。しかも大好きな「ナハネフ23」が組み込まれた編成だった。当時既に20系は去就が取り沙汰されていたのでどうしても乗りたかったのだ。そうして上野ではなく赤羽で下車し、先頭を見ると牽引はEF58の89号機。上野まで乗って行けば最高の組み合わせで写真が撮れたのにと悔しがったのも良い思い出。

       

      あれから幾年月。「動いている物体の中では寝付けない」という職業柄から来る身体的反射期を経て、寝台車こそ簡単に寝付くことができる身体になりました。

       

       

       

       

      ぐっすり寝こけて翌朝。列車は15分ほどの遅れでバンコクに到着。上出来だ!

      駅前のホテルに出戻り。時刻は6:20。超アーリーチェックインなのだけれど、さすがはバンコクの駅前ホテル。こうして夜行列車で到着する客も多いのだろう。追加料金も取られることなく迎え入れてくれた。

       

      いよいよ疲れが出てきたので行程を見直して、この日はゆっくりする事にした。洗濯をしようと宿沿いの路上にあるコイン洗濯機に向かうと現在使用中。空くのを待つ間に洗濯ロープをどうするか思案。駅前の雑貨屋で相談するとビニール紐ならあるという。それを手にして今度は洗濯バサミだとなったところでハタと閃く。洗濯バサミは不要だと。

       

      早速ホテルに戻って、ビニール紐で工作を開始。洗濯バサミ不要の洗濯ロープを開発した。その概要については実用新案か特許が狙えるかもしれないのでココでは記さないが、今あなたの頭の中をよぎったモノがあるのならば、たぶんそれだ。特許は先願主義なので明日にでも出願するがいいよ。特許申請がいかに面倒か知ることができるから。

       

      それくらいの工夫で荷物は減らすことができるのだ。これからは洗濯が必要になる旅には数mのビニール紐を持っていく事にした。

       

      さて洗濯機が空かない。洗濯はとうに終わっているのだが空かない。路上のコイン洗濯機は近所の人達がルーティンで使用しているに違いない。もしくは自家用の洗濯機を路上側に出しておくと、みんなが勝手に使っちゃうからコイン式にしているのではなかろうか。だからこうした事態になっているのだろう。他所者が使うなんてことはイレギュラーなのだ。取り込まなくても誰にも文句は言われないのだろう。

       

      やっと空いた洗濯機で洗濯を済ませ、開発した洗濯ロープに干してみて仕様の問題点を修正したりしてから午睡。

       

      夕刻涼しくなったところでチャイナタウンへ。実は何度もタイに来ているけれども、チャイナタウンをちゃんと見て回った事は無かったのだ。

       

       

       

      1970年代のいすゞのTXトラックが佇み、ビバンダム君も「ワイ」をするバンコクの路地を抜けてチャイナタウンへ。

       

       

       

       

       

       

      が、思ったほど賑やかな街ではない。世界で一番大きいといわれる横浜の中華街を知っているからだろうか。フカヒレやツバメの巣は安く食べられるみたいだけれども、食指が動かない。ちゃんとした店で食べるのも独りでは敷居が高すぎる。

       

       

      結局いつものバンコク駅前食堂のいつもの席での夕食なのでした。やっぱりここが一番落ち着くのだ。

       


      135号車 タイ東北線攻略の旅・10 【 ジョンさんとジョーさん 】

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        ナコーンラーチャーシマーで迎えた朝。外は雨。昨夜せっせと洗濯した服は生乾き。

         

         

         

        トゥクトゥクを拾って駅へ。スコールではなく普通の雨がずっと降っている。

        雨なので撮影もままならない。旅の疲れが出てきて動くのが億劫になってきているのもある。なので駅前ロータリーに鎮座する保存機はバックショットのみ。構内には日本から渡ってきた24系客車が1両だけ留置されていた。こうして編成を外れてポツネンと留置されている車両は、どのような処遇なのだろうかといつも疑問に思う。職員の仮眠施設として使われていたりするのじゃなかろうか。

         

         

         

         

         

         

         

        これから東北(南線)の終点、ウボンラーチャターニー駅を目指す。今日は特急列車で向かうことにした。バンコクを6時前に出た21列車はナコンラーチャーシマーを10:11の発車。これに乗って一挙に進む。チケットは453バーツだった。

         

         

         

         

        列車が近づいてくると俄かにホームが活気づく。売り子さんたちが列車を待ち構えているのだ。降車と乗車、買い物に降りてくる人とで騒然としたドアから列車に乗り込む。

         

        指定の席は先頭車の最前列。通路側の席なので車窓も楽しめない。ほぼ満席なので席の移動もできずに本を読んで過ごすことにした。

         

        特急列車は車内サービス込みの料金。提供された昼食は今までのお弁当と違ってレンジアップのものに変わっていた。これはちょっと残念だ。メニューは御飯とグリーンカレーと茶碗蒸しだった。

         

         

         

        時折左側の窓ガラスをバチンと叩く音がする。木の枝が窓ガラスを叩くことはあるけれども、そうした音とは違って、平手で窓を叩くような音だ。何事だろうと気にしていたら、駅通過時に発生している事に気づいた。

         

        音の原因はタブレットキャッチだった。進行左、助士側の乗務員室のドアから身を乗り出してキャッチするタブレット。輪っかの先に付いたタブレットの入った鞄の部分が、キャッチの際の反動で窓ガラスを叩いていたのだ。日本でタブレットが現役であった頃は、叩く恐れのある窓にはガードの柵が付いていたものだが、ここではそれはないらしい。

         

         

         

        バチンと窓ガラスを叩く音を繰り返し聞かされること4時間、列車は定刻の14時に終点ウボンラーチャタニー駅に着いた。

         

         

         

         

         

        バンコクまでの夜行列車のチケットを購入。次の列車の発車まで4時間。中途半端な時間だ。ここも町の中心部から離れたところに駅がある。町まで繰り出すのも億劫なので駅で過ごすことにする。

         

        駅舎のホール。気持ちよさそうに寝ている犬がいる。東南アジアでは珍しい景色ではない。

         

         

         

         

         

        インフォメーションセンターの女性がジョンさんとジョーさんという名前だと教えてくれた。彼らをよく観察してみると、ちゃんとシーリングファンの風が当たる涼しい場所で寝ていることがわかる。

         

         

         

        発車していく列車を眺めたりとブラブラしながら時間をつぶしていると、駅構内を汗を拭き拭きあてどなくしている外国人を見かねたのかインフォメーションセンターの女性に声をかけられ、1等車の利用者専用待合室に案内された。いわゆるファーストクラスラウンジだ。お礼を述べてエアコンが効いたラウンジで過ごすことにする。こうしたことに気づいて動いてくれるホスピタリティがタイの良いところだ。

         

         

        快適な環境で読書をしながら次の列車を待ったのでした。

         

         


        134号車 タイ東北線攻略の旅・9 【 鶏肉の団扇 】

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          列車はブワヤイ分岐駅に到着。14分の遅れ。駅名が「分岐駅」と名乗るように東北線の新線、バイパス線の北側の分岐駅だ。

           

          タイ国鉄の東北線は大きく3つの路線群からなる。アユタヤの北、バーンパーチー分岐駅で北線から分岐して始まる東北線は、ノンカーイ駅に向かう東北(北)線を基幹として、ナコンラーチャーシマーの隣、タノンチラ分岐駅からウボンラーチャータニーに向かう東北(南)線、バーンパーチー分岐駅から30分ほどのケンコーイ分岐駅から北に折れて北線のブワヤイ分岐駅を結ぶ東北(バイパス)線で構成される。

           

          バイパス線にはダム湖の上を走るという観光名所があるのだけれども今回は夜行列車で通ってしまったので、湖上を走っていた頃は夢の中。残念である。今回は「全線走破」が目的なので致し方ないけれども、バイパス線にはいずれ昼間に乗ってみたいと思っている。

           

           

           

           

           

           

          中線に停車している車両はバイパス線を走ってきたブアヤイ止まりの列車だろうか。すぐに発車かと思っていたがしばらく停車。この列車が遅れていたので、この先で交換する予定の対向列車を待っていたようだ。母屋側に対向列車が入ってくるとすぐに発車。時刻は17時37分。23分の遅れ。まあまあ順調である。

           

           

           

           

          ブアヤイ駅を出るとバイパス線が右に分岐していく。そうして列車は再び田んぼと原野という変わらない景色の中に入っていく。車窓は次第に暗くなり、ピントが効かなくなってきたので撮影はあきらめる。

           

           

           

           

          小腹を満たそうと車内に乗り込んできた物売りからガイヤーンとカオニャオ(蒸かしたもち米)を購入。

          ガイヤーンとは鶏肉を開いて焼いたものだ。サイズが大きく割った竹で挟んである。写真を撮っていないので伝わりづらいのだが、団扇の紙の部分が鶏肉になっているとイメージしてもらえばよいだろうか。その状態で炭火焼にしたものを車内に売りに来るのだ。その焼き鳥はスーパーのレジカゴに裸で積まれてやってくる。火は通っているし、まだ熱いし大丈夫だよ。自分はそう考えるが、多くの日本人には抵抗があるだろう。だけどおいしいのだ。おいしいものは見た目があまりよくないものなのだ。

           

          終点のナコンラーチャーシマーには19時12分、予定から12分遅れで到着。天気は雨になってしまった。車中で予約した宿が、思いのほか駅から遠くてわかりづらい場所にあって難儀してしまった。荷を解いて食事に出るも屋台も少ない。何故なら町の中心は隣のタノンチラ分岐駅の方にあるのだ。

           

          それでもナコンラーチャーシマー駅を選んだのは、鉄道駅として魅力がこちらのほうにあるだろうと踏んだからなのだ。明朝の好天を期待し、写真も多くは撮らずに宿で洗濯に勤しんだのでした。

           

           

           


          133号車 タイ東北線攻略の旅・8 【 列車は順調に遅れはじめる 】

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            列車は田んぼと原野の中をひたすらノンビリと走る。適度に人のいる車内はみんなが列車の揺れに眠気を誘われて気だるい雰囲気に覆われている。外は暗くなったと思うとスコールがやってくる、降ったりやんだりと雨季特有の空模様。

             

            少年が乗り込んできて自分のボックスの向かいの席に座った。大きな荷物を持っていて、どこかにお使いに行ってきた帰り道といった風情。車窓をカメラに収めていると、自慢げに携帯電話を取り出して同じように車窓の写真を撮りはじめた。人とコミュニケーションをとるのがあまり得意ではないのだろうと感じさせるその少年は、幾つかの駅を過ぎたところで席を移り、いつの間にか降りていったようだ。

             

             

             

            ナムポーン駅では女の子が大泣きをしていた。列車に乗り込んだ両親と別れるのが辛いのだろう。最後にはおばあさんに担がれていってしまった。タイの東北部、イサーン地方。タイの中でも貧しい地域といわれ、バンコクだけでなく海外にまでも出稼ぎ者を出しているといわれている。主要な産業が無いだけで緑豊かな地域なのだけれど、かつての日本がそうであったように物質文明が進んだが故の反動なのだろう。物流が大きく変われば解消されていくのであろうけれども、それがいつになるのかは誰にもわからない。

             

             

             

            タイ国鉄の無人駅は時刻表では割愛されている。地元の利用客だけが列車の時刻を知っていればよいという事なのだろう。とある無人駅は田んぼに囲まれ、いったいこの駅にはどうやってたどり着けばよいのだろうと考えてしまう。

             

             

             

            空港もある大きな街、コーンケンに到着。構内にはタンク車が並び貨物輸送の基地であることがわかる。タイ国内の主要駅には燃油基地が見受けられる。列車は時刻通りに発車。ここまで2時間半。やっと1/3を超えたところである。

             

             

             

            次のタープラ駅では交換列車を待つ。やってきたのはタンク車を連ねた貨物列車。コーンケンに向かうのか、はたまたその先を目指すのか。左側に乗っている助士がここまでのタブレットをキャッチャーに投げ落とし通過して行く。

             

             

             

             

            余談ではあるが、タイ国鉄の車両は右側に運転台がある。従って左側が助士になる。タブレットも左側での受け渡しとなる。かつて日本からキハ58がタイに譲渡されているのだが短命に終わってしまった。その理由がタブレットキャッチの問題だったという。日本の車両は運転台が左側にあるため支障があったとの話だ。キハ58ならば運転台の後方に乗務員室のドアがある。そのドアの落とし窓を開けて助士がキャッチすれば済む話なのだが、タイの皆さんの気質から察するに「面倒だった」のだろう。そうして廃車となったキハ58を目にする事が出来たのは今年の2月、ずーっと南のカンタン駅構内である。それはまたいずれお伝えします。

             

            さあこれで発車と思っていたら、対向線路のホルダーに新たなタブレットがセットされた。続行で列車がやってくるのだろう。発車はまだ先だ。

             

            やってきたのはバンコクからの普通列車。コーンケンですれ違うはずの列車なので30分ほど遅れているようだ

             

             

             

             

             

            タープラ駅では25分ほど停車して発車。列車は順調に遅れはじめた。

             

             


            132号車 タイ東北線攻略の旅・7 【 場内開通促進汽笛 】

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              この記事がアップされる頃には那覇にいます。「サニーゴ」という沖縄以南にしか居ないポケモンを捕まえに行くのです。先月も台湾に行ったのですが、暇がなくて6匹しかゲットできなかったので補完しに行くのです。貯まったマイルを使って行くので飛行機代はタダです。10年ぶりくらいに国内線に乗るので勝手がわかりませんが、iphone片手にチケットレスで行ってきます。

               

               

               

              待つこと2時間。これから乗る列車がホームに滑り込んできた。ナコン・ラーチャーシマから6時間かけてやってきた列車だ。

               

               

               

              折り返して再びナコン・ラーチャーシマに向かう。即ち自分はこれから6時間列車に揺られることになるのだ。お尻が嫌になる旅の始まりである。

               

              日本で引き出したタイ国鉄のウェブ版の時刻表には、これから乗る列車は掲載されていなかった。タイ国鉄のウェブ版の時刻表はそもそもあまり当てにならないので、バンコクに着いてからフアランポーン駅で手に入れた時刻表で存在を確認した。それでも現地に来てみると実際の時刻は微妙に異なっていたのだけれども。

               

               

               

               

              定刻でノンカーイ駅を発車した418列車はひたすら原野と田んぼの中を走るだけ。駅が近づくと町になって、駅を出れば再び緑の景色。山もないような平野をひたすら走る。

               

               

              そうして眺めるものもない単調な景色のなか、ぼんやりと列車に揺られているとあることに気が付いた。

              列車はやたらと警笛を鳴らすのだ。

              これまでの経験からタイ国鉄に乗っていて警笛が鳴らされるのは踏切に近づいた時。警手を置かない踏切は警報機だけで遮断機が無い。なので皆さん平気で渡るので列車はパンパン警笛を鳴らしながら踏切に近づいていく。警笛だけでなくブレーキがかかったら、それはもういよいよの事態なので窓から身を乗り出して前方を見るとまだ踏切内に自動車がいたりする。

               

              しかし、ここは原野の中。踏切もあまりない。身を乗り出してみても何もない。警笛を鳴らすのは何故なのか。

              そうこうするうちにあることに気づいた。列車は停車駅に近づくと警笛を鳴らすようになるのだ。そうしてある駅の手前で列車は停止した。急制動ではないので緊急事態ではない。前方を見ると場内信号機が停止現示だった。わかりやすく言うと駅の入り口が赤信号。単線でタブレット閉塞、腕木式信号機が現役のこの路線。駅の信号係が手動でハンドルを倒すと構内に張り巡らされたワイヤーが引かれてポイントや信号機が変わる。

              頻繁に鳴らされる警笛は駅員に列車の接近を知らせるためだったと思われる。

               

              列車が駅を出ると次駅に連絡が入る。受けた次駅は到着時刻を予測して待ち構えているはずなのだが、場内信号機は停止現示。保安装置が無いため上下列車の同時進入は出来ないという規則はあるが、対向列車の気配すらない。たぶん駅員さんたちはみんなノンビリしてるのである。

               

              なんせ列車が1本行ってしまえば次はしばらく来ない。必然的に時間はたくさんある。そうするとどういうことが起きるのかというと、駅構内は綺麗に掃き清められ、花壇や箱庭やベンチが整備され、あちこち塗りなおされたペンキでピカピカしている。ペンキは塗り重ねられ厚みを感じるほどだ。

               

               

               

               

              列車はタイ東北部の平野をノンビリと走るのでした。

               


              128号車 タイ東北線攻略の旅・3 【 国境越えの鉄路 】

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                こんにちは。昨日タイより帰国しました。今回はカンタン線とキリラッタニコム線、そして投入されたばかりの中国製の新製寝台車に乗ってきました。このブログは全くタイムリーではないので、いずれ報告しますね。冬の身体で夏な場所に行ってしまったものですから、暑さに追いつけなくて大変でした。その暑さに慣れたころに日本に帰ってきたものですから寒くて腹立たしいです。今日なんて積もらないまでも雪が降っているんですよ。年間を通して春か秋な場所に住みたいものです。

                 

                ブログの仕様が変わったようで、今回から写真が大きくなります。

                さて、本稿に戻ります。

                 

                乗り込んだノンカーイ行69列車は定時に発車。編成は

                機関車・ニ・ハザ・ハザ・シ・ロザ・ハネ・ハネ・ハネ・ロネ

                 

                20時発なので既に寝台はセットされており、端から寝台で過ごすことに。寝るには少し早いのでカーテンを開けたまま読書をして過ごす。通路向こうの上段寝台にいるバックパックを担いだ青年は明らかに日本人。初めての一人旅という風情だったのだけれども、一人旅の楽しみを壊しちゃいけないとしばらく声をかけずにいたのだが、途中駅から乗り込んできた欧米人が荷物の置き場で揉めていたので、彼に荷物の置き場を変えてあげてと声をかけると「日本人だったんですか!」とばれてしまった。「うん、まぁ」と濁して就寝。海外に出ると黄色人種は言葉を発しないと区別がつきにくい。しかして慣れてくると微妙な顔つきや持ち物・服装で判断はつくようになるのだ。

                 

                翌朝、列車は定刻通りにノンカーイに到着。一雨降ったようで地面は濡れ、立ち昇る水蒸気で蒸していた。

                 

                 

                向かいの寝台の青年から声をかけてきて、これからラオスに向かうという。ならば一緒に行こうという事になった。彼の名はT君。中国の広州で日本人学校の幼稚園の教諭をしており、休みで旅行に来ているとの事。

                 

                69列車に合わせて国境を超える列車があるはずなので駅舎の時刻表を確認。国境越えの913列車は7時半の発車。15分で終点、ラオスのターナレーン駅に着く。

                 

                 

                 

                 

                ホームの北端に2両編成の913列車は停車しており、その手前のホーム上にイミグレーションがある。ここで出国手続きをして、あの列車に乗らなかったらどうなるんだろう。出国手続きをせずとも簡単に乗れる状態にある列車もまた不思議な存在である。

                 

                 

                 

                そうして列車はノンカーイ駅を発車。列車はタイ・ラオス友好橋に入って行く。

                この友好橋が気になって仕方がなかったので今回の旅を計画したのだ。メコン川に架かる友好橋。1994年に開通したこの橋は併用橋として建設されていて、2009年になってやっと鉄道の運行が始まったのだ。併用橋や併用トンネルといったあまり見かけないものは、是非見ておきたい性分なのだ。

                 

                 

                 

                 

                いよいよ列車は併用橋へ。列車は中央部に敷設された線路を走る。鉄道運行時は自動車は通行止めとなる。橋の中央に両国の国旗が掲げられ、国境であることを示している。歩道はあるけれども徒歩での越境は禁止しているが、国境部までは歩いてこれるそうだ。

                 

                車内では検札とパスポートのチェック。これが唯一の密入国阻止の手段な気がする。

                 

                ラオスには鉄道が無い。この国境越え、6キロ弱の路線のうちの半分が唯一のラオスを走る鉄道なのだ。タイ国鉄が運行する1日2往復の列車。なかなかの風情だが、ラオス側のターナーレーン駅がビエンチャンから30キロほど離れており、アクセスが至極悪い。なので物好きな人を除いてはビエンチャン行のバスでこの橋を渡っていくのだ。

                 

                 

                 

                物好きを乗せた列車はラオス唯一の鉄道駅であるターナーレーンに到着。ホーム上にあるイミグレーションで入国の手続き。同じ列車に乗り合わせていた人達が入国カードをもらって記入していたので、入国カードをもらおうとすると、「君たち日本人は不要だ」との事で、入国税を40バーツを払ってスタンプを押してもらってあっさり入国。

                 

                国境というものの物々しさを感じない駅のホーム。数分前までと違う事はパスポートにラオスのスタンプが押されたという事だ。

                 

                ここでS君が声をかけてきた。大学生で昨夜はノンカーイに泊まって同じ列車に乗ってきたそうだ。駅の周りには何もない。駅前で列車を降りてくる乗客を待ち構えていたバンのドライバーと交渉。ビエンチャンまで一人100バーツだという。相場が解らないので高いのか安いのか判断はつかないが、30キロの距離を300円で行ってくれるなら安いのではないだろうか。そうして日本人3人はバンに乗り込み、街に続く泥だらけの悪路をバンは走っていくのでした。

                 

                 

                ちなみに、一緒にバンに乗っていた地元のおばちゃんは、もっと安く乗っていたのは言うまでもない。

                 


                127号車 タイ東北線攻略の旅・2 【 まだバンコクなのです 】

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                  明けて8月5日。窓にはフアランポーン駅。起き抜けに駅を眺められるなんて最高だ。

                   

                   

                   

                  これまで毎日のようにいくつもの駅で寝泊まりしているけれども、起き抜けに俯瞰で優雅に駅を眺めるようなことはあまりなかった。なぜなら寝ているのが駅の中で起き抜けに仕事を始めているからだ。旅は良いものだ。こうして好きなものを時間にとらわれずに眺めることができるのだから。

                   

                  起き抜けに外気に触れる。この清々しさを知るとベランダのある宿じゃないと満足できないようになってくる。喫煙者なのでベランダは必須なのだが、それ以上に朝のこのひと時の為に必要なのだ。ぼんやりした頭で、今日はどこで何をしようかとタバコを燻らせながら思案するひと時が楽しいのだ。例えそれが湿度も気温も高くてドブの臭いが立ち昇るフアランポーン駅前のホテルであってもなのだ。

                   

                  朝食付きのプランなので1階のレストランへ。パンか粥かを選べるので粥をオーダー。これを食べてあらためてタイに来ているのだなと実感する。

                   

                   

                  朝食を済ませて駅へ。今夜の寝台列車のチケットを無事に確保。下段が売り切れていたのは残念だけれども寝るだけなのだから良しとする。各地から到着した夜行列車をチェックしたりして宿に戻る。

                   

                   

                   

                   

                   

                  荷をまとめてホテルを出る。1泊しかしないのは非常に惜しく感じるホテルだ。立地といい、レトロな風情といい、これからのバンコクの定宿にしたいと思う。

                   

                   

                   

                   

                   

                  そんな名残惜しさを感じながら向かったのはフアランポーン駅。どんだけ駅が好きなんだよ!というわけではなく、手荷物預かり所に荷を預けるのだ。構内の隅にあるそこは改装されて綺麗になっていた。

                   

                   

                  フアランポーン駅からは地下鉄とスカイトレインとを乗り継いでサイアム駅へ。地下鉄の構内には見覚えのある会社の広告が。いずれバンコクからチェンマイへ新幹線が走る日が来る。はず。の予定。きっと。たぶん。

                   

                  そして目的地のMBK、マーブンクロンセンターへ。大好きなんだここが。バンコクでは観光なんてしないで一日中ここで過ごしてもいいくらいだ。という嘘をついてもいいくらい面白い。だって、普通にパチモノとか売ってるんだぜ!雑多なお店が入っていて、クーポン制のフードコートも幾つかあるので食事にも困らない。まともで安全なものが欲しければ、中にある東急ストアでお買い物すればいいのだ。

                   

                   

                  そんなMBKで波照間エロマンガ島さんhttp://rive-gauche.jugem.jp/と合流。ニヒル牛マガジンの執筆者の一人としてお馴染みの方だ。2月にチェンマイでお会いしているので半年ぶり。互いの近況などを話しながらオッサン二人でブラブラ歩く。

                   

                   

                   

                   

                   

                  渡船でクロンサン市場に渡ったところでエロさんと別れる。クロンサン市場は細長い場所に店舗が密集して並んでいる。市場の先の道路を進んでいくとウォンウェアンヤイ駅に至る。かつてはマハーチャイ線の駅だった場所にクロンサン市場があるのだ。

                   

                   

                   

                   

                   

                  フアランポーン駅に戻り列車の入線を待つ。早めに入線するであろうから、預けていた荷物を引き出し、寝台に荷を置いて夕食を済ませ、駅のシャワールームで汗を流してから冷房の効いた寝台でぐっすり眠る算段だ。

                   

                   

                   

                   

                   

                  算段通りに事を進める。荷を置いて駅舎を眺めながらいつもの駅前食堂で夕食を済ませる。そうして列車に戻り、お風呂セットと着替えを取り出して、勇んでシャワールームへ。ここでシャワーを浴びるのが好きなのだ。前回は改装という憂き目に遭ったが、今回は改装が済んだ綺麗なシャワールームで汗を流すことが出来た。

                   

                  そうしてやっとバンコク発ノンカーイ行69列車の車中の人となったのである。

                   


                  126号車 タイ東北線攻略の旅・1 【 アップグレード 】

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                    あけましておめでとうございます。2017年も「テツトヒト」をご愛読いただければと思います。お気づきの事でしょうが、全くタイムリーでない旅行記を本年も遅々と綴ってまいりますのでよろしくお願いします。

                     

                    さて、これを書いている今、近所にカイリューが出現しています。カイリューとはポケットモンスターの一種で、かなりの強さを持ちうる種です。ポケモンGOに夢中なので原稿とか書いている場合ではないのです。だけども我慢して書き進めたいと思います。

                     

                    検索から飛んできた皆さんには分かりづらいかもしれませんが、このブログは「ニヒル牛マガジンhttp://nihirugyubook.but.jp/magazine.html」の一つとして掲載しています。そもそも「ニヒル牛マガジン」という字面的にもおかしなものは何ぞや?と思うでしょう。

                    字面的におかしな「ニヒル牛(ぎゅう)http://nihirugyubook.but.jp/index.html」というお店が西荻窪にあるのです。その字面的におかしな店に出入りするおかしな面子の一人として旅行記を任命されて現在に至っています。他の連載陣が定期更新を疎かにしがちの中、ビタ一文ももらっていないのに隔週欠かさず更新しているわけですから、そうした律義さというか頭のおかしさを買われたのでしょう。

                     

                    連載陣の半数は知り合いなのですが、

                    「奥山商店の〜http://oqyama.jugem.jp/」の奥山氏に質問があるのでここで書いてみたいと思います。

                    奥山氏はブログをアップした際にTwitterでつぶやいているのですが、全く不定期な更新をしていやがるのに「隔週月曜日更新 奥山商店の〜」との書き出しでtweetしています。隔週でもないし月曜日でもないのにです。彼女を知っているものからすれば奴らしい天然ボケなのかもしれないとも思うのですが、そもそも「隔週月曜日更新」の意味を理解していないのかもしれないという疑惑も湧いてきます。

                    もしくはかつて販売されていたサンヨー食品のカップ麺、登場から終売までずっと「新発売!」とCMをしていて不思議だった「ケンちゃんラーメン 新発売!」が新発売まで含めて商品名だったというように、「隔週月曜日更新」も含めてブログタイトルなのかもと思ったりしたのですが、そうではないようです。

                     

                    というか奥山、こっちはポケモン捕まえに行くのを我慢して記事書いてんだ。隔週でも月曜日でもないのに「隔週月曜日更新」とか書くなボケ!と、今度当人に会ったら伝えたいと思います。

                     

                    さて、ポケモンを捕まえに行けない悔しさに惑わされているので本題に戻りたいと思います。ニヒル牛界隈ではご存知の方も多い「カブラギ」さん。数年前まではPCも携帯電話を持っていなかったのですが、ある日スマートフォンを持った途端に進化を遂げました。Twitterを使いこなし始めたころはうるさいくらいに蝶々の事をつぶやいていたのですが、今では「ポケモンおじさん」と呼ばれるほどにポケモンGOに夢中で、tweetも概ねポケモン関連。とにかく一貫して興味のある事だけを発信しています。そしてポケモンGOは高いレベルに達しているようです。それは仕事柄移動が多いからだと思っていたのですが、仕事中は電源を切って仕事に集中しており、仕事の後、そして早朝に起床して仕事前にポケモンを捕まえに行っているようです。そのストイックさは敬服に値することであり、同じくらいどうかしていると思います。

                     

                    ポケモンに夢中な私には一抹の不安があります。今や世界各地でポケモンがゲットできるんだぜ!既に手元には台湾の高雄やミャンマーのラングーンて書かれたポケモンがいるんだぜ!旅先で景色も見ずにスマホ片手に歩き回る自分が想像できて恐ろしくてたまりません。嗚呼どうしよう…。

                     

                     

                     

                     

                    いよいよ本題に戻ります。このブログは海外の鉄道旅行記をテーマに執筆しています。という事は連載を続ける限りはネタを拾いに海外の鉄道を乗りに行かなくてはなりません。逆にそれを理由に日本を発っているのですが、ビタ一文もらっていないのに自分でもよくやるなと思います。そうしているうちにネタのストックが怪しくなってきました。たまにはゆっくりバカンスしたいよなぁ。とも思うのですが、それはそれで後悔すると思うのです。

                     

                    なので、タイ国鉄の全線走破を目指して細かくつぶしていこうと2015年8月にバンコクに向けて飛び立ちました。

                    いつものように勤務を作成していくと8月上旬に連休を取れそうな気配。早速万象繰り合わせて勤務とチケットを手配。今回もチャイナエアラインの台北経由です。

                    仕事を終えて一旦帰宅し、荷物をまとめて成田へ。夜のフライトなのでバンコクまでいずれも通路側の席を押さえてもらって機中へ。

                     

                     

                    フライトは若干押して台北着。1時間10分の乗り継ぎが30分ほどに。急いで乗り継ぎの保安検査を済ませ、搭乗ゲートに向かう前に喫煙所にダッシュ。桃園空港の喫煙所は端にあるので大変なのだ。空港の構内を覚えてしまうほど桃園空港にはお世話になっているので、迷わず辿りつけるのがこうしたときにありがたい。そして一服したいがための乗継便の選択。時間はかかるけど一服できて安いのだもの。チャイナエアラインのおかげで僕は毎回こうして楽しく飛べているのだ。ありがとう!

                     

                    搭乗のコールがかかる中、急いで一服してからゲートに向かう。ほとんどの人の搭乗は済んでおりゲートに並んでいる人はわずか。チケットを差し出すと警告音。「ワー、俺なにかしたか?」と一瞬焦るも、チケットの座席番号が「20J」から手書きで「4J」に書き換えられた。成田で押さえた席が振替になったようだが、通路側であるので問題ない。警告音に焦ったが、これだけの事だったので問題なし。快く引き受けて搭乗。

                     

                    機内に入るとエコノミーは右に曲がるのが通常なのだが、左に曲がれと言われる。ハタとチケットの番号を見る。一桁なのだ。これはビジネスクラスじゃないか!

                     

                    棚から牡丹餅でビジネスクラスにシートがアレンジされました。むろん機内食のサービスもビジネスクラス。初めて陶器のお皿で機内食を食べたよ!足を延ばしても前の席に当たらないし、故にシートポケットにものを入れるには立ち上がらないと手が届かない。ビジネスクラスって素敵!

                     

                     

                    察するに、成田搭乗時に台北〜バンコクの座席も押さえるのだが、それは台北からの乗客のシートオーダーが始まるよりずっと前の時間になる。台北でのシートオーダーが始まったときに、家族か団体客を並べるのに支障したのだろう。こうした場合に動かせるのは単独客。ならば常連の会員客となる。こうした判断から自分が選ばれたと推測される。移席にあたってはアップグレードであれば異論は無いだろうということでビジネスクラスになる事は定石だ。もしかしたら今回の旅の運をここで使ってしまったのではないか?という不安もよぎったが、幸先の良いスタートだと考えることにして、心地よいシートで熟睡して0時半にバンコクに着いたのでした。

                     

                    空港でSIMカードを購入。299バーツ。千円ちょっとで滞在期間中は賄える。SIMフリーの機材を持っているって素敵だ。エアポートレールリンクは終了している時間なので宿まではタクシー。メーターは330バーツで行ったものの、高速料金は別払いなので25、50、50バーツと料金所ごとに支払う。これに備えて少額紙幣を用意しておくと便利なのだ

                     

                     

                     

                    フアランポーン駅前のホテルに到着。様々な書籍と言ってもアングラ系なのだが、バンコクで沈没していた人々の歴史に登場する老舗ホテル。怪しさはなく清潔でそこそこのお値段のホテルなので女性でも安心して泊まれるような気がするクオリティー。チープでレトロな趣きとタイらしい大雑把さを寛容に受け止めることのできる方ならおすすめ。なにより自分的には最高な立地なのだ。目の前にフアランポーン駅があるのだから。比較に値するそれは存在しないのだが、東京駅前の老舗ホテルなのだ。

                    バンコク中央駅の機能をバンスー駅に移転する計画がある中、その時が来た時にこの一帯がどうなってしまうかと思うのだが、タイというお国柄ゆえにあまり心配する必要は無いのかもしれない。計画が現実になるかどうかも怪しいし、時間軸がたいそうゆっくりなのだから。

                     

                    勝手知ったる駅前で飲み物などを仕入れて、早めに就寝したのでした。

                     

                     


                    39号車 マレー半島縦断の旅・12 【南下開始】

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                      チェンマイに1週間ほど滞在して、いよいよ帰国の途に。 

                      チェンマイ10:15発のフライト。早めに空港に向かおうと8時に宿を発つ。この1週間を一緒に過ごしたチェンマイ逃避組の皆さんは、宵っ張りばかりなので、まだ夢の中の時間だ。
                      けれどもEさんとOさんが見送りに出てきてくれた。自分の趣味のために早い時間の飛行機に乗る男を、早起きしてまで見送って頂くなんて、なんだか申し訳ない。

                      ソンテオ(乗合トラックバス)を捕まえて空港へ。朝の渋滞を見越して早めに出たものの、すんなりと空港に着いてしまう。

                      飛行機は10:15発、タイエアアジアFD4015便。ハートヤイには12:15の到着。空港内で朝食を摂って乗り込む。滑走路を北に向かって離陸した機は、上昇しながら滞在していた宿の真上辺りで機首を180度旋回させて南に向かった。

                      で、2時間。タイエアアジアの国内線の飛行機は狭い。
                       


                      6000円ぐらいで乗れているのだから、列車で2泊の距離を2時間で行ってくれるのだから文句は無いけど、狭い。

                      ハートヤイの空港ではタラップで降機。一気に南に下りてきたので暑い。
                      さあ、ここからは駅まで何とかして行かねばならない。



                      乗り合いのワゴンタクシーがあるとガイドブックに書いてあったので、それに乗っていこう。でもその前に一服だ。カートをガラガラ引きずりながら喫煙所へ。

                      飛行機の本数が少ないようで、到着直後には大勢いた人は疎らに。

                      さて、駅に向かおうじゃないか!と乗り合いタクシーのチケットを購入。
                       


                      がしかし、ワゴンタクシーは来ない。先ほど自分の乗ってきた飛行機の到着客を乗せて全て出払ってしまい、その車達が帰ってくるまで次の便は無いとの事。のんびり一服つけているんじゃなかった!

                      飛行機は12:35にランディングしたものの、やっと空港に戻ってきたタクシーが発車したのは14:07。



                      そのタクシーは、乗り合わせた乗客を空港から近い順に降ろしていく。様々なホテルなどに立ち寄り、途中トゥクトゥクにぶつかりそうになりながら、駅前を通り過ぎて市街地に入っていく。
                      (タクシーが左方を確認せずに動き出したので、隣にいたトゥクトゥクのドライバーが怒りながらタクシーの窓ガラスを叩いて危険を知らせた直後の写真。自分の真横の窓をバシバシ叩かれたので驚きました)



                      ハートヤイのトゥクトゥクはオート三輪じゃなくて軽トラ。ダイハツのハイゼット。客席の形状はソンテオのようだ。



                      このあたりはムスリムのエリアになるから、やはり女性の服装が違う。



                      なんて思って街を眺めながら、もしやドライバーに自分の存在を忘れられてるのではないかと思い始める。駅のそばを通るも、どんどん駅から離れていっているのだ。そして案の定、他の乗客は全て下車し最後の一人に。するとドライバーはどこまで行けば良いのか尋ねてきた。

                      そうか。私の行き先を忘れちゃったのだね。そういうことなのだね。



                      無事に駅に到着したのは14:45。空港から駅まで、時間的に遠かった。

                      空港はハートヤイ(Hat Yai)駅はハジャイ(Haadyai)どちらが本当の地名なのだろう。列車の切符にはハートヤイで記入されているけれども、自分はハジャイのほうが語感がジャイジャイしているので好きです。

                           



                      列車の発車まで1時間ほどしかないので周辺の散策は諦めて、とりあえず列車が入線しているかを確認しようとホームに出る。



                      ホームの間は地下道で結ばれているけれど誰も使わない。むしろ不気味。
                       


                      ホーム間の線路横断は危険なので線路間にフェンスが張られている。
                      人々はフェンスの空いている場所の線路を渡っていた。
                       


                      ここはタイだ。そういうことなのだ。地下道はホームに列車が入っていて渡れないときに使うものなのだろうな。それでも皆さん列車の車内を通って渡るだろうけれど。

                      で、乗るべきクアラルンプール行きの列車はどこですか。

                      一番奥のホームの隅に3両編成でいらっしゃった。電源車・寝台車・座席車の3両。これに機関車がついて4両編成。客車は実質2両。

                      呪文で言うと、機・ハザ・ハネ・電源
                       


                           

                           



                      ホームに敷かれたゴザの上で子供が寝ています。
                       


                      本当にこれはクアラルンプールまで行く国際列車なのだろうか?不安がよぎる。しかし予約した寝台は存在しているし、マレーシア国鉄の車両だから間違いはない。ホームにはマレーシア国鉄の乗務員さん達が発車までのひと時をノンビリとくつろいでいらっしゃる。

                      そうこうしているうちに、シンガポールから北上してきたE&Oが入線してきました。相変わらず無駄に長いと思わせる編成。1両に2〜3部屋、食堂車が2両くらいにラウンジ車やスタッフ車両があるので長くなってしまうのですね。日本のカシオペアやトワイライトなんて及びもしない、豪華列車のピンにカテゴライズされる列車。









                      オリエントエクスプレスのアジア版。鉄道会社ではなくオリエントエクスプレスホテル社が運行するイースタン&オリエンタルエキスプレス。定期列車ではなく、ツアー列車としての運行なので運転日とコースに注意が必要です。

                      車両はニュージーランド向けに製造・輸出されたものを改修して使用、信頼の日本製。ご予約はこちらからhttp://www.orient-express.com/web/eoe/japanese-train-eastern-oriental-express.jsp

                      BSの番組でこの列車の旅を放送していて、それを見た両親が乗りたがっていました。場合によっては乗りかねないので、そのときは御相伴にあずかりたいものです。が、ドレスコードのある列車なんてちょっと嫌だ。電車バカとしては新婚旅行とかなら乗っても良いかも。

                      豪華な国際列車、E&Oとは対比的な我が列車。E&Oが食材などを積み込む為に停車している間に機関車が連結されました。



                      先ほどのホーム上で寝ていた子供のお母さんが来ていました。
                      どうやらマレーシア国鉄の乗務員であるお母さん。子連れで仕事をしているようです。



                      そんな微笑ましく、ゆるい感じの国際列車に乗って、クアラルンプールに向かう。なんだかワクワクしてきました。

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                      電車で喰えているので、電車マニアではありますん。

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