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    • 2018.02.01 Thursday
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    151号車 タイ国鉄 北本線各駅停車の旅・4 【 山の中の停留所群 】

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      関東では雪が続いていますね。当ブログの大元であるニヒル牛マガジン、そのニヒル牛のプロデューサーである石川浩司氏は既に毎年2月の恒例行事、避寒のためのチェンマイに到着しているようです。かくいう私も中旬から合流するのですが、石川さんのスケジュールと私のスケジュールを見比べると一緒に遊べる日は2日ぐらいしか無さそうです。まあそんなもんです。おっさん2人で遊ぶような事もないし。今回はプール付きのホテルを予約したのでホテルでのんびり過ごすことにします。日本を離れている間に記録的な雪とか降ればいいよ。

       

       

      峠の途中でタイ語表記の名板が現れた。停留所かと思ったが停車する気配は無い。しばらくするとトンネルが現れた。先ほどの名板はこのトンネルのものなのだろう。このトンネルの中で県境を超えた。

       

       

       

      トンネルを出てすぐに「カーオプルーン」駅。待合室だけの停留所だ。山の中のこうした停留所が大好きだ。いわゆる「秘境駅」なのだ。周りには民家も見当たらない。この駅を利用する人はどんなところに住んでいて、どんな人が利用するのだろう。そう考えるだけでワクワクする。ちなみにこの付近の各駅をグーグルマップで検索すると、ここで紹介している写真が出てくるのだが、先述のとおり私の写真がグーグルマップにアップされているのであって無断転載ではないのであしからず。

       

       

       

      峠を下っていくと「ホァイライ」駅。駅員さんもいる停車場だ。

       

       

       

      続いて停留所の「ライクレットタオ」駅。グーグルマップには表記が無かったので追加の申告をした駅だ。

      先ほどから停車場だ停留所だと駅の呼び方に違いがあるのにお気づきだろうか?以前どこかで記載したかもしれないけれどマニアには重要な書き分けなのだ。話すと長くなるので割愛するけれども、停車場間にある駅は停留所なのだ。

       

       

       

      次の「メープアック」駅は、かつては停車場であったのが停留所に変更された模様。立派な駅舎はあるけれども駅員無配置。駅舎の窓も閉じられている。駅員がいないという事は信号扱いも無いので棒線化がされていると予測。よって停留所だろうという判断。棒線化がどういう意味かは各自調べると良いよ。

       

       

       

      峠を下りきり、大きく左にカーブしながら「デンチャイ」駅に到着。遅れは増して121分。県庁所在地の最寄り駅なので特急も停車する規模の駅。この駅からチェンライへの路線を敷設する計画があるので、いずれ乗りに来なければならない。その「いずれ」が訪れないかもしれないのは言うまでもない。計画はどこまでも先に延びるのがタイなのだから。

       

       

       

       

       

      ここからチェンマイまでは4時間半。まだまだ先は長い。

       


      150号車 タイ国鉄 北本線各駅停車の旅・3 【 407列車が動きだしたよ 】

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        ウタラディットで併結に手こずり、シラーアトで給油を済ませた407列車は、116分の遅れで発車した。

        ここからは各駅停車が1日1往復しか走らない区間。タイ国鉄にはそんな区間は山ほどあるのだけれども、この407列車がシラーアト〜チェンマイ間の唯一の下り普通列車。優等列車が通過する駅においては始発にして終列車となる。

         

         

         

        最初の停車駅はターサオ。シラーアトの街のはずれといった風情で、吹きっ晒し停留所。乗降は無し。

         

         

         

         

         

         

         

        続くバーンダン駅は立派な駅舎を構えた停車場。ここでチェンマイ発バンコク行の快速102列車との交換待ち。102列車が落としていったタブレットは、スクーターで我が407列車の運転台へと届けられた。まったくもって自由すぎるが効率的だ。

         

         

         

         

         

        少しずつ高度を稼ぎながら、両脇に山が迫ってきたところでパントンプン駅に到着。大きくカーブした駅で列車の先頭が見えないくらい。

         

         

         

        パントンプンを出ると山に分け入り始めた。いよいよ峠である。チェンマイまでには幾つかの峠がある。いつもは夜行列車で寝ている間に通り抜けてしまっているので、どんな景色なのかを見ておきたい。見たところで何もないのは分かってもいる。ひたすら森の中なのだから。

         

         


        149号車 タイ国鉄 北本線各駅停車の旅・2 【 3分のところ108分 】

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          あけましておめでとうございます。なんだか2018年になった模様ですね。盆暮れ正月の無い仕事をしているので、新年は職場で迎え、寝ずに仕事をしての帰宅だったので寝正月でした。起きたら箱根駅伝は自宅のそばを通過しているところでした。これを書いている今も正月気分はどこ吹く風で、今日こそ早寝をしようと思っていますよ。

          そんなこんなで未だ書いていない旅行ネタはありますし、タイと台湾に行くチケットは手配済みです。昨年4月にマイルカードを切り替えて、狂ったようにマイルを貯めたらヨーロッパまで往復できるくらいになりそうなので、いよいよアジア圏を脱出する年になるかもしれません。2018年も「テツトヒト」をよろしくお願いします。

           

           

          ウタラディット駅構内で身入りのまま始まった入換え・増結作業。転線して後部に併結。後ろからドシンと押し込む衝撃がきた。そして自動連結器のピンが下がる音が…。聞こえない。

           

          ピンが降りない。

           

          連結器の位置取りをして、テコを扱いピンを上げナックルを開いて連結。作業が終了したら「テコ・ピン・ピン・テコ」の順で確実に連結されている事を確認するのが基本だ。

           

          そのピンが降りる音がしない。連結できていないという事だ。併結する編成は一旦後退して再トライ。

           

          やはりピンは降りない。連結器が故障しているという事だ。柴田式自動連結器が故障するという事があるのだろうか?そもそも鋳物だ。変形する事は考えられない。摺動部に何かが干渉しているのだろうか。

           

          30分ほど繰り返してトライするも連結できず。

           

           

           

          いずれかの連結器がダメなのだから編成の前後を入れ替えれば良いじゃないか。そう助言しようかと思い始めたころに、やはり同じ結論に至ったようで再度の転線入換が始まった。

           

           

           

           

          そうして自分の乗った編成は後位に、併結編成が前位となって再度の連結作業。

           

          よし、これで解決、出発だ!と思いきや、車両は何度も前後動している。編成の前後を入れ換えても連結できない模様。これは何かの呪いなのか。もしくは定刻通りに走ると悪夢が待っていて、それを避ける為の神の采配なのかもしれない。

           

          しばらくすると台車で何かが運ばれてきた。

           

           

          ナックルだ。連結器のナックルを交換するつもりだ。果たして発車はいつになるのだろうか。

          連結器を修繕し、無事に発車したのは予定発時刻から1時間48分後、10時55分の事だった。

           

           

           

           

          列車は3分ほどで隣のシラーアト駅に到着。乗降が終わって発車かと思いきや後退を始めた。あまりのイレギュラーさに一瞬何が起きているのか混乱した。

           

          停車場外方くらいまで後退したのちに、今度は1両ぶん前進して停車を繰り返す。駅舎と反対側を確認すると、そこに答えがあった。

           

           

           

          給油をしていたのだ。給油装置の脇に停めるために一旦後退して、1両ごとの小移動を繰り返して給油。こうしてシラーアト駅に到着してから再び発車するまで15分。

           

           

           

          再度の乗降扱いを行った後に発車。タイ国鉄のアプリで確認すると、そもそも給油は予定の作業で15分の停車時間を持っていた事がわかる。予定から111分遅れで発車した。このアプリは各線区の遅れ具合を掴めて便利なのだけど、現在は ios をタイ仕様にしないと使えなくなってしまった。

           

          さあ、ここからはちゃんと走ってほしい。

          いや、贅沢は言わない。終点まで行ってほしい。

           

           

           


          148号車 タイ国鉄 北本線各駅停車の旅・1 【 順調なはずがない 】

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            隔週で連載させていただいているのですが、先回はお休みとさせていただきました。頭のおかしい人の対応に翻弄されて、ちょっと疲れていました。皆さまもご自愛くださいませ。

             

            今回からは前回までのサワンカーロク線巡りからの帰路、チェンマイに向けて北本線のローカル列車の旅をお届けします。

             

             

            サワンカーロク線巡りを終えて、チェンマイに帰る。帰るのだけれども今回は各駅停車で帰ろうと思う。今までこの路線は10往復くらいしているけれども、全て優等列車。いよいよ各駅停車に乗ってみようと思ったのだ。

             

            優等列車の停まらない駅を見ておきたい。写真に収めておきたい。なぜなら Google map にアップしたいのだ。Google map は Wikipedia のように個人が情報をアップすることで補完ができるようになっている。Wikipedia は嘘が蔓延る土壌があるけれども、Google map は嘘はつけない。だから好きなのだ。「ローカルガイド」という制度があって、投稿した情報量によってレベルアップしていくシステムになっている。今日現在はレベル7、写真マスターの称号が与えられ、アップした写真へのアクセス数の合計500万を超えた。今ではアプリの先行テスターにもなった。皆さんの手元にあるアプリとは違うものが私の iPhone には入っている。そんな特典よりも世界中の人が自分の撮った写真を見ているのかと思うとそれだけで楽しい。なので未だ誰もアップしてないようなニッチな場所を押さえていきたいのだ。

             

            そんなこんなでチェンマイに向かう唯一の各駅停車、407列車でチェンマイに向かうことにした。時間的に手ごろな列車が他に無いので、選択肢が無いともいう。

             

             

            朝のホテルの部屋からの眺め。少しガスっているのはあちこちで畑焼きが行われているからだ。2月の下旬ごろには大気が汚染されているとハッキリわかるほどになる。鼻の中が真っ黒になるほどだ。

             

             

             

             

             

            朝食付きだったのでホテルで済ませ、市場を覗いてからウタラディット駅に向かう。道行くトラックは古い日本車が多くて嬉しくなってしまう。駅に着くとデンチャイ発バンコク行快速112列車が停車していた。バンコクまで残り9時間半。尻が割れる長旅だ。

             

             

             

             

            機関車を換え、23分遅れで発車していくバンコク行を見送り、407列車の到着を待つ。

            407列車はナコーンサワンを5時に発車して、ウタラディットは9:04の発車。チェンマイには14:35に到着する。これから5時間半の旅だ。やはり尻は割れそうだ。

             

             

             

            列車は9:11にやってきた。ここまで4時間走ってきたのに遅れは7分。どうした!今日は上出来じゃないか!

            せっかく上出来なのに、なかなか発車しないと思っていたら対向列車が入ってきた。これ待ちだったか。

             

             

            そうして407列車は9:19にウタラディットを発車。遅れは15分に増したけど、さあ尻が3つに割れる前に、いざ帰るぞチェンマイへ!

             

             

            と思いきや、駅構内を出たところで停車。何事かと思っていると後退を始めた。忘れ物でもしたのだろうか。それはあり得ない。しかしここはタイだ。何が起きても不思議ではない。

             

            すると列車はポイントを反位側に渡って、発車した線の隣の線に入っていく。さきほど対向列車だと思っていたのは増結車両だったらしい。身入りのまま転線入換え作業が始まった。

             

             

             

            この身入りの入換えは長大編成の優等列車でも行っているので、驚いたりはしない。

             

            驚いたりはしないはずだった。なぜなら本当の驚きがこれから始まるのだった。

             


            147号車 サワンカローク線の旅・3終 【 イヌとタコとネコの駅 】

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              憧れの盲腸線の終端、サワンカローク駅。

               

               

               

               

               

               

               

               

              ホームの端に置かれた、頭部がペンキで赤く塗られた石。もしやこれは停止位置目標なのではないかという疑念がわいてきた。列車が到着すれば何かわかるような気がする。

               

              駅前に何かあるわけでもない。無論、駅にも何もない。今宵の宿を予約したりして時間をつぶすも、いよいよやることもない。少し早いが切符を手に入れたいと思う。しかし窓口に人の気配は無い。

               

               

              回り込んで開け放たれたドアから出札口の中をのぞき込むと、犬が気持ちよさそうに寝ていた。壁には凧らしきが掛けられている。もう一つ隣の部屋に居たアロハシャツを着てパソコンでソリティアに興じている人に声をかけると切符を発行してくれた。駅員さんのようだ。列車がやってくるまで2時間。のんびりとしているところを邪魔してしまって申し訳ない気持ちになる。

               

              切符を見ると4列車の表記。やはりここからはバンコク行の4列車として発車するようだ。ウタラディットまでは座席未指定で50バーツ。白タクで800バーツもかけて来たのにね。

               

               

               

               

               

               

               

              構内には他の犬たちも幸せそうな顔で寝ている。とても平和な景色だ。そんな犬たちの平和を壊さぬよう、こちらも負けじとボンヤリしていると、長い尾が付いた凧を携えた少年が貨物用のホームを歩ていくのが見えた。

              幾度かの失敗の後に凧はスルスルと揚がっていった。

               

               

               

               

               

              次いで地上には猫が現れた。線路にちょこんと座って何かを凝視している。そしてハンターの顔になり、姿勢を低くしてスズメを捕まえに向かった。不漁に終わった猫はどこかに行ってしまった。

               

               

               

              犬たちが起きて動き始めた。しばらくすると列車がやってきた。

               

               

               

               

               

               

               

              アロハシャツから制服に着替えた駅員さんが列車を迎え、列車からは助士が顔を出し、タブレットをキャッチャーに掛ける。定刻からは10分ほどの遅れ。ここでは定時と言ってよいほどの誤差だ。

               

              そして謎の赤いペンキが塗られた石は、果たして停止位置目標だったのだろうか。列車は3mほど手前に停車している。先で線路がカーブしているのでこの石は停止位置限界なのかもしれない。

               

              停止位置目標は、あくまで目標なので車両のどこの部分を合わせればという厳密な規定は無い。線区の指導によって、連結器の先端だ、車両の妻面だ、運転台の側窓の中心だとまちまちなのだ。電車の運転ゲームが流行った頃には子供たちが脇に待ち構えていて、こちらは腕を見せてピッタリ停めたつもりが「30センチ手前!」とか言われてムスッとしてしまったのは、この合わせる位置の概念の誤差にある。はっきり言ってしまうと、あくまで「目標」なので「その辺りに停ま」れば良いのである。「停止位置」に意義を唱えるならば動力車操縦者運転免許を取得すべきであり、取得すれば意義を唱えようなどとは思わなくなるだろう。

               

              そうした日本のギスギスした鉄道界隈の雰囲気とは対極にある、こうしたノンビリした鉄道に触れて自分は英気を養っていたりするのだ。これでも列車は走れるし、遅れても誰も目くじら立てたりしない。本来鉄道が持っていたはずの牧歌的な側面をみて、まだまだ大丈夫だと安心するのだ。

               

               

               

               

              遅れて到着したものの、折り返し即座に発車とはならない。給水したりして当初の折り返しの停車時分、15分きっかり停車したのちにバンコク行4列車は発車。車内の乗客は数人。クローンマップラップ駅からはバンコクに向かう人が一人だけボストンバックを抱えて乗り込んできた。

               

              座席の下に何かが落ちている。注意して見るとゴキブリホイホイ。うーむ。もう少し隠すことはできなかったのだろうか。列車内にゴキブリが出ることに驚きはしない。日本だって出るし対策は施されている。ちなみに弟は気動車だった頃の小浜線の車内でフナムシを見たことがあるそうだ。

               

               

              ウタラディットには17分遅れの20:13に到着。

               

               

              列車を見送って宿に向かう。ウタラディットの中心街は駅から東に10分ほど歩いたところにある。その街中に今夜のホテルがあるのだが、地図を頼りにたどり着いた場所はショッピングセンター。

               

               

               

              春節のデコレーションが施されているのだけど、何故か鳥居。中華系が多いので春節を祝ってはいるのだけれど、どこかで間違った情報が混じっているみたいで、こうしたところもタイらしい。日本人も春節を祝うものだと思われていてもおかしくない。ホテルはショッピングセンターの上階だと判断して中に入るも見つからず。ホテルのフロントは裏手にあった。

               

               

               

              荷を解いて夕食へ。無駄に陽気なフロントマンは「この街の名物はパッタイだ。旨いぞ!」と猛プッシュするも具体的なオススメの店は無いらしく、その辺にあると言われたあたりの店で夕食。旨いかどうかは別にしてパッタイだ。

               

              こうしてサワンカローク線の旅は終わったのですが、翌日のチェンマイへの帰路がちょっとどうにかしていたので、引き続き進めていきたいと思います。

               

               

               


              146号車 サワンカローク線の旅・2 【 唯一の中間駅 】

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                さて、サワンカロークに向かいたい。交通手段は白タクだけのようだ。駅前にたむろする白タクドライバー達に交渉すると、「エイティー」だという。約40キロの距離が80バーツ、日本円にして約240円のはずがない。たぶん言い間違いで800バーツなのだろうと、こちらで合点して了承する。

                この白タク料金、どこの町までは幾らと決まっているようだ。駅によっては公然と白タク乗り場があり、料金表が掲げてあったりする。日本では考えられない事だけれど、公的な交通機関が整備されてないならば、それを整備するのではなく、イレギュラーなものをレギュラー化してしまうのがタイらしさなのだ。
                料金については少し高く感じるが、楽なものに対価を払うことには納得ができる国民性ゆえに、これで問題なく成り立っているようなのだ。

                案内されたのは一番若手のドライバーの車。前回の駅前の写真に写り込んでいる白いランエボ。日本からの中古車だろう。さりとてランエボだ。乗る前から「きっと飛ばすんだろうなぁ」と身構える。走り出して早々にガソリンスタンドへ。客を乗せてからガスを入れるのは最早普通の事なので動揺はしない。ガス代はこちら持ちだが、精算の際に相殺する。

                町を出るとサトウキビ畑の中を快走する。いくつかの集落を抜けるが減速はしない。ほとんど信号機が無いので80km/h以上を維持して突き進む。

                 

                 

                途中で複数の農耕用小型トラックとすれ違う。日本の軽トラのようなサイズだが、屋根はあれどもフロントガラスもドアも無い。耕運機のエンジンらしきをフロントに横置きした特異な形状。他の町では見かけないのでこの付近の町工場で製造しているのだろう。この辺りに再び訪れることがあれば写真に収めておきたい。

                 

                ちなみに大型バスについても町工場で手作りしているのを見たことがあるので、タイ国内をバスで移動したいとは思わない。エンジンルームを電飾で照らしているようなバスが、不用意に車高が高いバスがメーカーメイドなはずがないのだ。こういうニッチな部分に切り込めば日本車の需要はまだまだあると思うのだけれど、どうだろうか自動車メーカーの皆さん。

                 

                白タクは大きめな街に差し掛かった。この先に踏切があって、その先を右に曲がった先に駅があるはずだ。ワクワクしながらグーグルマップとにらめっこして、駅前で停めてもらう。

                 

                 

                 

                 

                サワンカローク線唯一の中間駅、クローンマップラップ駅。他に4つの駅があったのだが全て廃止。この駅のみが生きている中間駅だ。幹線道路からは奥まったところにあるが、母屋は反対側の住宅街に面した側に建っていた。

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                正面側には屋根付きの門があって、生垣で囲まれた中庭もある。ガラスの電話ボックスなんかもあって、鉄道模型の「木造駅舎」セットのような趣きの駅構えだ。1日1往復だけの駅だけれども駅員さんがいて、暇を持て余してキッチリと構内を整備してあるのがわかる。至る所のペンキはピカピカで植え込みも綺麗になっている。こういうところで働けるのは羨ましすぎる。

                構内の配線を見てみると、1面2線でホームは副本線にある。果たして通過列車が、対向列車があるのだろうかと疑問が湧いてくるが、日本の国鉄がそうであったように開通当時の仕様をそのまま温存しているのだろう。

                 

                 

                時刻表を見てみると、これまで思っていた事と時刻表が異なっている。バンコク発の3列車がサワンカローク線を1往復してシラアットに向かい、折り返し4列車としてバンコクに向かうと思っていたのだが、この時刻表によれば、バンコク10:50発の3列車が17:24に1番線から発車して終点サワンカロークに17:46に到着する。サワンカロークを18:01に発車した4列車が18:24に1番線から発車して終点バンコクに4:00に到着する。となっている。

                 

                サワンカーロク線を1往復することによる混乱を避ける為に表記を変えているのだろう。たぶん運用上は3列車はバンコク発サワンカローク行で、4列車はサワンカローク発シラアット経由バンコク行なのだ。いやまて、そうすると4列車は本線上でややこしいことになる。なのでサワンカローク線内は実務上は別の列車番号を振っているような気がする。

                 

                そんなことを確認したりして再出発。目的のサワンカーロク駅には1時間45分ほどで到着。現在は15時45分。列車が来るまであと3時間。暇だ

                 

                 

                 

                 

                暇なので駅周辺を散策。駅前通りはチーク材で建てられた昔ながらの商店が並んでいた。車に貼られた謎の日本語ステッカーはタイに来るたびに欲しくなるが、これを自分の車に貼る勇気は無い。トヨタ車なのに「無限MUGEN」のステッカーが貼ってあったりと突っ込みどころ満載なのだけれども、日本びいきの方は日本語自体がカッコイイので問題ないのだろう。

                 

                 

                線路は先に延びる気配があるのか確認に向かうも、先には家が建てこんでいて気配なし。さてやることがなくなった。これはあれだ。駅でひたすらボンヤリするしかない。

                 


                145号車 サワンカローク線の旅・1 【 すんころくの街へ 】

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                  前回の終わりに今回からはタイ南部の支線の旅と述べましたが、自分の中の時系列の正常化の問題もあるので、タイ北部の支線、サワンカローク線の旅を綴ってまいりたいと思います。

                   

                   

                  さて、話は変わりますが、大好きな作家の「下川裕治」さんhttp://odyssey.namjai.cc/e208057.htmlが、タイやミャンマーの鉄道完乗記を上梓なさいました。当ブログの乗車記と同じような感想になる部分も多く、先に書かれちゃった、言われちゃった、すわ剽窃になりかねん!と危惧したりしているのですが、先行者として、なかなか見えてこない部分を掘り下げてくださっているので貴重な参考資料ともなります。こちらは素人として、そしてある意味でのプロの視点から細々と書き続けていきたいと思います。

                   

                   

                  スンコロク(宋胡録・寸古録)焼という、桃山時代から江戸時代の初期にかけての舶来の陶器があるそうだ。茶人に広くもてはやされたという陶器のふるさとがタイの北部、サワンカロークなのだそうだ。

                   

                  そのサワンカロークの街へ向けて、タイ国鉄の北線から支線が伸びている。初めてタイに訪れた時から気になっており、いつかは乗りに行かねばと思っていたのだが、なにしろアクセスが悪い。全線走破を目指すならばといよいよ腰を上げて乗りに行った顛末記をお届けしてまいります。

                   

                  2016年2月。定例のチェンマイ避寒中、毎年のように訪れている街で何かをすることもない。宿でゴロゴロしているならばサワンカローク線に乗りに行こうと思い立った。手持ちのタイ国鉄のHPからダウンロードした時刻表をもとにスケジュールを練ってみた。

                   

                  サワンカローク線はバーンダーラージャンクション駅から分岐する30キロほどの支線。途中駅は5駅あったものの次々廃止され現在は1駅のみ。列車は特急が1日1往復のみ。その1往復の列車が特殊な運用であるがゆえに、チェンマイからは乗りに行くのがややこしい。

                   

                  サワンカローク線を走る唯一の列車は、バンコク発シラアット行の特急3列車。バンコクからやってきた列車は分岐駅からサワンカローク線を1往復して終点シラアットに向かうという運転をしている。チェンマイからバーンダーラー駅に向かい、3列車に乗りかえればよいのだが、ほどよい時間帯のチェンマイ発の8列車はバーンダーラー駅を通過してしまう。なのでもう2駅先のピチャイ駅に向かい、3列車に乗り換えるというプランを立てた。

                   

                  8時半に発車する特急8列車に乗るためにチェンマイ駅に向かう。朝ラッシュの時刻に旧市街を抜けることになるので早めに宿を出る。そうして到着した駅の窓口で切符を買おうとして混乱することになる。

                   

                  8列車はピチャイに停まらないという。こちらは調べてあると時刻表を取り出すと、窓口氏も時刻表を出してきた。こちらが正当だと。そうなのだ、自分が持っていたのはHPからのダウンロード版。タイ国鉄の公式HPだろうと信用してはいけないことを忘れていた。窓口氏からもらった駅配布の時刻表でプランを再構築することにした。

                   

                   

                   

                  8列車でピッサヌローク駅まで向かって3列車を待つ方法、1本後の9:30発の普通408列車で予定通りピチャイ駅まで行く方法が即座に浮上するが、前者はつまらない。後者は遅れ上等の普通列車なので3列車に届かない危険もある。そこで考えたのが8列車でウッタラディット駅で降りてタクシーでサワンカロークに向かうという方法だ。サワンカロークに先回りして明るいうちにゆっくりと駅を観察できる。第3案で行くことに決めて、チケットを購入。ウッタラディットには13:29到着、150バーツ。特急なれど昼過ぎの到着なので飲食物のサービス提供無しの印が押されていた。

                   


                   

                   

                   

                  列車は当然のように30分ほど遅れてウッタラディット駅に到着。ここからサワンカロークの街までは40キロほど。1時間ほどで着くだろう。急ぐ理由もないので腹ごしらえ。

                   

                   

                   

                   

                   

                  とにかく暑い。チェンマイから300キロほど南に来ただけなのに。2月なのに。あまり動きたくないので商店街には向かわずに駅前の屋台食堂でセンミーナム、いわゆる米粉麵(細麺)を食べる。

                   

                  腹が満たされたところで構内散策。ウッタラディットは2面2線のホーム。隣のシラアット駅とは1.5キロほどしか離れておらず、どちらの駅も大きな構内を抱えているので境界がわからないくらい。こちらが機関区で向こうが客貨車区といった感じだろうか。構内には片運転台式のDA.500機関車が留置されていた。プラレールの車両のようなディフォルメサイズの機関車は1952年製造のアメリカ製機関車で、本来は2両セットで登場したのだろうけれど1両でのサイズ感がちょうどよいからだろう、入換機として中規模駅の構内で活躍している。

                   

                   

                   

                   

                  そしたらサワンカロークに向かおうかと駅前に立つ。しかしだ、どうやらこの街には居ないらしい。バスもタクシーも。乗り合いトラックバスのソンテウらしきも見当たらない。さてどうしたものか。

                   

                   


                  139号車 タイ東北線攻略の旅・14終 【 帰るのです 】

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                    さて帰ることにする。フライトは11時15分。2時間前の9時15分までにはチェックインをしなければならない。

                    空港へ向かうエアポートレールリンクはパヤータイ駅発。となると朝のラッシュアワーに地下鉄とスカイトレインを乗り継いでいく事になる。なので8時発の東線、カビンブリ行でパヤータイに行くことにする。

                     

                    フロントでチェックアウトをして出ようとしたところで、T君がホテルに入ってきた。今回の旅の序盤で一緒になったT君だ。彼はビエンチャンからルアンパバーンに向かい、チェンマイからの夜行列車でバンコクに戻ってきたところだった。寝台が取れずに座席車で来たとの事。駅前のこのホテルが便利だと自分が話したのを覚えていたようだ。偶然というのはあるものだ。なのでどこで誰に見られているかもわからないので海外といえども気を抜いてはならない。

                     

                    列車の時間が迫っているので簡単に挨拶を済ませて別れて駅へ。

                     

                     

                     

                    列車は5分遅れで発車。もちろん遅れの理由の説明などない。発車したもののノロノロ運転。構内にある操車場を抜ける頃にはパヤータイ駅到着予定時刻に達していた。3.7キロ、11分ほどで到着するはずの駅はとても遠いのだ。

                     

                     

                     

                     

                     

                    ヨムマラートの東線への分岐点でしばらく停車。上り列車の交換待ち。線路が空いたところで東線へと右に逸れていく。北本線には上り列車がこの列車の横断待ち。こうしたジャンクションの混雑と、警手が手動で扱っている踏切の遮断待ちで朝のバンコク周辺の国鉄線は定時では走れていないのだ。

                     

                    それでも定刻から12分ほどの遅れでパヤータイ駅に到着。上出来だ。このルートでエアポートレールリンクに乗り換える際にはファランポーン駅で前寄りの車両に乗っておくと便利だ。ちなみに運賃は2バーツ。驚愕の安さだ。

                     

                    フライトは定刻通り。降機後はバスと新幹線で街中に出る。

                     

                     

                     

                     

                    もちろん今回も台北トランジット。いつものボロ宿に荷を解いて夜市へ。今回は師大夜市。女優の北乃きいさんが台湾が大好きで、この夜市のことを歌にしてしまったほどだとテレビで見ていたので、ならばと訪れてみたかったのだ。師範大学もよりの夜市で規模も大きくなくローカルな雰囲気。大汗をかきながら麺線を食べたりして楽しんだのでした。

                     

                     

                    帰国便は日本では政府専用機だけとなってしまったジャンボ機、B747。こうしてみるとカッコイイ。

                    こうしてタイ東北線攻略の旅は終了したのでした。頑張れば東線も攻略できたのだけれど、それはまたいつかのお楽しみにとっておくことに。

                     

                    スワンナプーム〜パヤータイ            28.6×2

                    ファランポーン〜ターナレーン          657.6

                    ターナレーン〜ナコンラーチャーシマー      363.6

                    ナコンラーチャーシマー〜ウボンラーチャタニー  311.4

                    ウボンラーチャータニー〜ファランポーン     575.1

                    ファランポーン〜チャチューンサオ         60.9×2

                    ファランポーン〜パヤータイ             3.6

                    桃園〜台北                    36.4×2

                    合 計                    2163.1キロ

                     

                    次回からは忘れないうちに韓国の補完旅を書き綴ります。

                     

                     

                     


                    138号車 タイ東北線攻略の旅・13 【 ピンクのアレを見に 】

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                      乗り合いバスを見つけることができない。

                      暑さに負けたのでトゥクトゥクで向かうことにする。行先はワット・サマン。

                      トゥクトゥクが走り出してから後悔をした。これじゃあ暑いじゃないか。

                      暑い風が体表を撫でつけ汗がとめどなく溢れてくる。トゥクトゥクは幹線道路を外れてどんどん寂しい道に入っていく。暑さで朦朧とする中、自分はどこかに連れ去られているのではないかと不安になってくる。向かう先はタイでも人気の観光スポットの寺院なのだ。果たしてそれがこんなに何もないようなところにあるのだろうか。

                      そんな不安を吹き飛ばすように一大観光地が目の前に現れた。

                      土産屋街の前で降ろされる。トゥクトゥクのドライバーは帰りも乗るならここで待っているとの事。1時間後に戻ると約束して散策を開始。まっすぐ目的のピンクのアレを見に行く。

                      タイ・マレーシア・ミャンマーで涅槃像は幾つか見てきたけれど、このピンクのガネーシャが一番インパクトがあった。周りに写り込んでいる人々からサイズ感をつかんでもらえばと思うが、こんなに大きくてむっちりしたピンクの像が太陽の光にさらされてテカテカに光っているって、相当な光景だ。

                      タイは仏教徒。寺院も仏教寺院なのだけれど、ヒンズー教の神であるガネーシャが何故か入り込んでいる。このガネーシャ、実は日本でも数多に存在していて、姿を変えて大黒天様となっているようだ。信仰というものはこうしてその場に馴染んでいくものなのだろう。

                      涅槃像の周りに立ち並ぶ、自分の生まれ曜日のネズミの像にお参りするシステム。タイに幾つもある「タイで一番ご利益がある」とされるパワースポットの一つとなっている。

                      寺院内には他にも巨像が立ち並び、食べ物屋や土産物屋と合わせて暑くさえなければ一日楽しめるテーマパークになっている。茹でエビを貪り食う昼食を済ませ、暑さに殺されないうちに帰ることにする。暑くさえなければもう少し見て回りたいという後ろ髪を引かれる思いになったのは、ガネーシャに後ろ髪があるのが原因だろう。

                      帰路はディーゼルカー。往路とは反対側の車窓を見ながら戻ることにする。中間駅の駅舎は全て同じ作り。コストダウンのためによくあることなのだが、周りの景色も変わらないので味気ない。無人化した駅は荒らされていて悲しくなる。

                      最後の晩はバンコクに住む有名人に会いに某所へ。

                      こうしてバンコクの夜は更けていくのでした。


                      137号車 タイ東北線攻略の旅・12 【 計画変更をするも東本線へ 】

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                        本来は昨日、バンコクに到着したその足で東本線の攻略に行く計画を立てていた。

                        カンボジアとの国境、アランヤプラテートに向かい、折り返してチャチューンサオで一泊。明けてパタヤ方面のバンプルタールアンに行ってバンコクへ戻ろうと考えていた。しかしそんな気力が折られるほどに疲れていた。なので計画を変更してバンコクで休息日とした。

                         

                        帰国へのフライトは明日。今日1日で行ってこれるとすればアランヤプラテートかバンプルタールアンのいずれか。どちらに向かうにも早朝の出発となる。早起きしてまで列車に乗りに行かねばならないのか。そう考えるほどに疲れていた。この2路線は2日あれば巡ってこれる。タイには毎年のように来ている。いずれまた来るだろう。その時ついでに乗りに来ればよいのだ。そう判断した。

                         

                        だからといって1日バンコクでボンヤリするのもMOTTAINAI。どうしても見ておきたいモノがあった。鉄道の旅はここまでにして、それを見に行こうと腰を上げた。

                         

                        列車は10:10発の367列車、チャチューンサオ行。奇しくも見送った東本線、その両方面への分岐駅へ向かう列車に乗り込み終点に向かう。

                         


                         

                         

                         

                         

                         

                         

                        列車の組成から見学。編成はオーストラリアからのクイーンズランド鉄道から渡ってきたステンレス客車。電装解除をした元電車に見えるけれども、その逆で電装改造を見越して製造された客車だったとの由。タイはホームが低いのでオリジナルのドアは閉鎖してあり、両端にデッキが増設されて使用されている。車内から見るとドア前に座席が設けられていた。

                         

                         

                         

                         

                         

                         

                         

                        列車はパヤータイからエアポートレールリンクの高架下に入る。フアマーク駅からは複線。スワンナプーム空港最寄りのフアタケ駅までは以前に乗車している。このあたりでエアポートレールリンクは右に折れて空港を目指し、こちらは田んぼの中をひたすらまっすぐ走るローカル線になる。複線区間に入ってからの各駅は駅舎を含めて画一的な造り。複線化に際して再整備したような様相。新しいようでも田んぼの中の駅とあっては利用客も少ないようで、落書きなどが酷く、廃駅もいくつか存在した。

                         

                         

                         

                         

                         

                         

                        列車は1時間半ほどで終点のチャチューンサオに到着。目的の場所へは乗り合いバスで行けるようだ。

                         

                         

                        駅前の道に出る。乗り合いバスはやってくるが目的の場所に向かうバスが現れない。みんなはここで待てと言うけれども、たぶん乗り場が違うんだ。

                         

                        何よりも暑い。心は折れ始めている。だけど、せっかくここまで来たのだからと金を使うことにした。

                         


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                        齋藤彦四郎
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