128号車 タイ東北線攻略の旅・3 【 国境越えの鉄路 】

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    こんにちは。昨日タイより帰国しました。今回はカンタン線とキリラッタニコム線、そして投入されたばかりの中国製の新製寝台車に乗ってきました。このブログは全くタイムリーではないので、いずれ報告しますね。冬の身体で夏な場所に行ってしまったものですから、暑さに追いつけなくて大変でした。その暑さに慣れたころに日本に帰ってきたものですから寒くて腹立たしいです。今日なんて積もらないまでも雪が降っているんですよ。年間を通して春か秋な場所に住みたいものです。

     

    ブログの仕様が変わったようで、今回から写真が大きくなります。

    さて、本稿に戻ります。

     

    乗り込んだノンカーイ行69列車は定時に発車。編成は

    機関車・ニ・ハザ・ハザ・シ・ロザ・ハネ・ハネ・ハネ・ロネ

     

    20時発なので既に寝台はセットされており、端から寝台で過ごすことに。寝るには少し早いのでカーテンを開けたまま読書をして過ごす。通路向こうの上段寝台にいるバックパックを担いだ青年は明らかに日本人。初めての一人旅という風情だったのだけれども、一人旅の楽しみを壊しちゃいけないとしばらく声をかけずにいたのだが、途中駅から乗り込んできた欧米人が荷物の置き場で揉めていたので、彼に荷物の置き場を変えてあげてと声をかけると「日本人だったんですか!」とばれてしまった。「うん、まぁ」と濁して就寝。海外に出ると黄色人種は言葉を発しないと区別がつきにくい。しかして慣れてくると微妙な顔つきや持ち物・服装で判断はつくようになるのだ。

     

    翌朝、列車は定刻通りにノンカーイに到着。一雨降ったようで地面は濡れ、立ち昇る水蒸気で蒸していた。

     

     

    向かいの寝台の青年から声をかけてきて、これからラオスに向かうという。ならば一緒に行こうという事になった。彼の名はT君。中国の広州で日本人学校の幼稚園の教諭をしており、休みで旅行に来ているとの事。

     

    69列車に合わせて国境を超える列車があるはずなので駅舎の時刻表を確認。国境越えの913列車は7時半の発車。15分で終点、ラオスのターナレーン駅に着く。

     

     

     

     

    ホームの北端に2両編成の913列車は停車しており、その手前のホーム上にイミグレーションがある。ここで出国手続きをして、あの列車に乗らなかったらどうなるんだろう。出国手続きをせずとも簡単に乗れる状態にある列車もまた不思議な存在である。

     

     

     

    そうして列車はノンカーイ駅を発車。列車はタイ・ラオス友好橋に入って行く。

    この友好橋が気になって仕方がなかったので今回の旅を計画したのだ。メコン川に架かる友好橋。1994年に開通したこの橋は併用橋として建設されていて、2009年になってやっと鉄道の運行が始まったのだ。併用橋や併用トンネルといったあまり見かけないものは、是非見ておきたい性分なのだ。

     

     

     

     

    いよいよ列車は併用橋へ。列車は中央部に敷設された線路を走る。鉄道運行時は自動車は通行止めとなる。橋の中央に両国の国旗が掲げられ、国境であることを示している。歩道はあるけれども徒歩での越境は禁止しているが、国境部までは歩いてこれるそうだ。

     

    車内では検札とパスポートのチェック。これが唯一の密入国阻止の手段な気がする。

     

    ラオスには鉄道が無い。この国境越え、6キロ弱の路線のうちの半分が唯一のラオスを走る鉄道なのだ。タイ国鉄が運行する1日2往復の列車。なかなかの風情だが、ラオス側のターナーレーン駅がビエンチャンから30キロほど離れており、アクセスが至極悪い。なので物好きな人を除いてはビエンチャン行のバスでこの橋を渡っていくのだ。

     

     

     

    物好きを乗せた列車はラオス唯一の鉄道駅であるターナーレーンに到着。ホーム上にあるイミグレーションで入国の手続き。同じ列車に乗り合わせていた人達が入国カードをもらって記入していたので、入国カードをもらおうとすると、「君たち日本人は不要だ」との事で、入国税を40バーツを払ってスタンプを押してもらってあっさり入国。

     

    国境というものの物々しさを感じない駅のホーム。数分前までと違う事はパスポートにラオスのスタンプが押されたという事だ。

     

    ここでS君が声をかけてきた。大学生で昨夜はノンカーイに泊まって同じ列車に乗ってきたそうだ。駅の周りには何もない。駅前で列車を降りてくる乗客を待ち構えていたバンのドライバーと交渉。ビエンチャンまで一人100バーツだという。相場が解らないので高いのか安いのか判断はつかないが、30キロの距離を300円で行ってくれるなら安いのではないだろうか。そうして日本人3人はバンに乗り込み、街に続く泥だらけの悪路をバンは走っていくのでした。

     

     

    ちなみに、一緒にバンに乗っていた地元のおばちゃんは、もっと安く乗っていたのは言うまでもない。

     


    127号車 タイ東北線攻略の旅・2 【 まだバンコクなのです 】

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      明けて8月5日。窓にはフアランポーン駅。起き抜けに駅を眺められるなんて最高だ。

       

       

       

      これまで毎日のようにいくつもの駅で寝泊まりしているけれども、起き抜けに俯瞰で優雅に駅を眺めるようなことはあまりなかった。なぜなら寝ているのが駅の中で起き抜けに仕事を始めているからだ。旅は良いものだ。こうして好きなものを時間にとらわれずに眺めることができるのだから。

       

      起き抜けに外気に触れる。この清々しさを知るとベランダのある宿じゃないと満足できないようになってくる。喫煙者なのでベランダは必須なのだが、それ以上に朝のこのひと時の為に必要なのだ。ぼんやりした頭で、今日はどこで何をしようかとタバコを燻らせながら思案するひと時が楽しいのだ。例えそれが湿度も気温も高くてドブの臭いが立ち昇るフアランポーン駅前のホテルであってもなのだ。

       

      朝食付きのプランなので1階のレストランへ。パンか粥かを選べるので粥をオーダー。これを食べてあらためてタイに来ているのだなと実感する。

       

       

      朝食を済ませて駅へ。今夜の寝台列車のチケットを無事に確保。下段が売り切れていたのは残念だけれども寝るだけなのだから良しとする。各地から到着した夜行列車をチェックしたりして宿に戻る。

       

       

       

       

       

      荷をまとめてホテルを出る。1泊しかしないのは非常に惜しく感じるホテルだ。立地といい、レトロな風情といい、これからのバンコクの定宿にしたいと思う。

       

       

       

       

       

      そんな名残惜しさを感じながら向かったのはフアランポーン駅。どんだけ駅が好きなんだよ!というわけではなく、手荷物預かり所に荷を預けるのだ。構内の隅にあるそこは改装されて綺麗になっていた。

       

       

      フアランポーン駅からは地下鉄とスカイトレインとを乗り継いでサイアム駅へ。地下鉄の構内には見覚えのある会社の広告が。いずれバンコクからチェンマイへ新幹線が走る日が来る。はず。の予定。きっと。たぶん。

       

      そして目的地のMBK、マーブンクロンセンターへ。大好きなんだここが。バンコクでは観光なんてしないで一日中ここで過ごしてもいいくらいだ。という嘘をついてもいいくらい面白い。だって、普通にパチモノとか売ってるんだぜ!雑多なお店が入っていて、クーポン制のフードコートも幾つかあるので食事にも困らない。まともで安全なものが欲しければ、中にある東急ストアでお買い物すればいいのだ。

       

       

      そんなMBKで波照間エロマンガ島さんhttp://rive-gauche.jugem.jp/と合流。ニヒル牛マガジンの執筆者の一人としてお馴染みの方だ。2月にチェンマイでお会いしているので半年ぶり。互いの近況などを話しながらオッサン二人でブラブラ歩く。

       

       

       

       

       

      渡船でクロンサン市場に渡ったところでエロさんと別れる。クロンサン市場は細長い場所に店舗が密集して並んでいる。市場の先の道路を進んでいくとウォンウェアンヤイ駅に至る。かつてはマハーチャイ線の駅だった場所にクロンサン市場があるのだ。

       

       

       

       

       

      フアランポーン駅に戻り列車の入線を待つ。早めに入線するであろうから、預けていた荷物を引き出し、寝台に荷を置いて夕食を済ませ、駅のシャワールームで汗を流してから冷房の効いた寝台でぐっすり眠る算段だ。

       

       

       

       

       

      算段通りに事を進める。荷を置いて駅舎を眺めながらいつもの駅前食堂で夕食を済ませる。そうして列車に戻り、お風呂セットと着替えを取り出して、勇んでシャワールームへ。ここでシャワーを浴びるのが好きなのだ。前回は改装という憂き目に遭ったが、今回は改装が済んだ綺麗なシャワールームで汗を流すことが出来た。

       

      そうしてやっとバンコク発ノンカーイ行69列車の車中の人となったのである。

       


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      齋藤彦四郎
      隔週木曜更新。
      電車で喰えているので、電車マニアではありますん。

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